NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アターゲットIPアドレスフィールドに自端末が使用するIPアドレスを入れて,MACアドレスを問い合わせる。
- イターゲットIPアドレスフィールドに通信したい相手のIPアドレスを入れて,MACアドレスを問い合わせる。
- ウターゲットMACアドレスフィールドに自端末が使用するMACアドレスを入れて,IPアドレスを問い合わせる。
- エターゲットMACアドレスフィールドに通信したい相手のMACアドレスを入れて,IPアドレスを問い合わせる。
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語の定義を見極める視点
ネットワーク分野の用語を比較するときは、名称の印象ではなく、対象となる範囲、役割、前提条件、説明が扱う観点をそろえて読みます。似た語の境界にも注目し、丁寧に。
この問題で問われていること
この問題では、各説明が用語の中心的な意味をどの範囲まで述べているかに絞って確認します。関連する話題や具体例が混ざっていても、定義との対応関係を丁寧に見比べます。
視点
用語の説明を読む際は、まずその語が分類する対象と、説明が焦点を当てる役割を分けて整理します。一般的な特徴、利用場面、周辺概念との関係は別の層として捉え、説明全体の射程と前提を比較すると、表面的に似た記述の違いを確認しやすくなります。
確認ポイント
- 説明の対象範囲が用語の扱う領域と一致しているか
- 中心的な役割と、周辺的な特徴が混同されていないか
- 説明に置かれた前提条件や適用範囲が過不足なく示されているか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
Gratuitous ARPは、自端末のIPv4アドレスを対象としてARP要求を送信し、同じIPアドレスを使用する端末の有無確認やARPキャッシュ更新に利用される。
理由
Gratuitous ARPでは、ARP要求のターゲットIPアドレスに送信元自身が使用するIPアドレスを設定する。この通信によって、重複IPアドレスの検出や周囲のARPキャッシュ更新などを行える。
比較
通信相手のIPアドレスからMACアドレスを調べるのは、通常のARPによる名前解決に当たる。一方、MACアドレス欄を使ってIPアドレスを問い合わせる説明はARPの基本的な形式と一致しない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。Gratuitous ARPでは、ターゲットIPアドレスフィールドに自端末が使用するIPアドレスを設定してARP要求を送信する。この仕組みは、同一IPアドレスの重複検出や、周辺端末のARPキャッシュ更新などに利用される。
選択肢イ
これは不正解だよ。この説明は、通信したい相手のIPv4アドレスからMACアドレスを求める通常のARPに該当する。Gratuitous ARPは、通信相手のアドレスを解決するための問い合わせではなく、自端末のIPアドレスを対象に送信する点が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ARPはIPv4アドレスとMACアドレスの対応を扱うが、この選択肢はターゲットMACアドレス欄に自端末のMACアドレスを入れてIPアドレスを問い合わせるとしている。Gratuitous ARPのフィールド設定と目的を表していない。
選択肢エ
これは不正解だよ。この選択肢は、ターゲットMACアドレス欄に通信相手のMACアドレスを設定してIPアドレスを問い合わせるとしている。しかし、Gratuitous ARPはMACアドレスを手掛かりにIPアドレスを調べる手順ではなく、自端末のIPアドレスを対象にARP要求を送信する。
学習のポイント
ARPの問い合わせ方向とGratuitous ARPの目的を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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