NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アIPヘッダのTOSフィールドを使用し,特定のクラスのパケットに対する資源予約ができるようになった。
- イIPヘッダのアドレス空間が,32ビットから64ビットに拡張されている。
- ウIPヘッダのチェックサムフィールドを追加し,誤り検出機能を強化している。
- エIPレベルのセキュリティ機能(IPsec)である認証と改ざん検出機能のサポートが必須となり,パケットを暗号化したり送信元を認証したりすることができる。
解き方のヒントを見る
用語と説明を照合する視点
ネットワーク分野の用語問題では、名称の印象だけで判断せず、各選択肢が示す対象・目的・前提条件を同じ基準で読み比べ、説明の範囲や粒度がそろっているかを確認します。まず比較軸を一つ決めて整理しましょう。
この問題で問われていること
今回の確認では、用語そのものを暗記しているかではなく、選択肢の説明がどの観点を扱っているかに注目します。対象、目的、利用場面などから一つの軸を選び、表現の対応関係を落ち着いて見比べてください。
視点
用語と説明を比べるときは、名称の細かな語感よりも、説明が対象・目的・前提・結果のどこに焦点を置いているかを整理します。複数の記述を同じ分類に置き、比較する軸を途中で変えないことが大切です。
確認ポイント
- 選択肢ごとに説明の主語と対象を確認する
- 目的や利用場面など、比較する軸を一つに固定する
- 断定の強さや前提条件が説明に含まれているかを見る
正解と解説を見る
正解
エ
解説
IPv6ではアドレス長が128ビットとなり、IPv4の32ビットから大幅に拡張された。また、IPsecによる認証や改ざん検出などのセキュリティ機能のサポートが必須とされる。一方、TOSによる資源予約やIPヘッダへのチェックサム追加という説明は適切ではありません。
理由
IPv6ではIPsecの認証・改ざん検出機能のサポートが必須であり、パケットの暗号化や送信元認証に利用できる。この点を述べたエが適切です。
比較
IPv6のアドレスは128ビットであり、ヘッダにチェックサムを追加したわけではありません。また、TOSフィールドによって特定クラスのパケットの資源予約を可能にしたという説明もIPv6の変更点ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。TOSはIPv4ヘッダのサービス品質に関係するフィールドであり、これを使って特定クラスのパケットに対する資源予約を可能にした、というIPv6の仕様変更ではない。資源予約の説明とIPv6の変更点が対応していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。IPv6で拡張されたIPアドレスは64ビットではなく128ビットである。IPv4のアドレス長32ビットから大きく拡張された点は正しいが、拡張後のビット数が誤っているため、この記述は適切ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。IPv6はIPヘッダにチェックサムフィールドを追加して誤り検出を強化した仕様ではない。IPv6のヘッダに関する変更内容として、チェックサム追加を挙げている点が誤りであり、記述全体がIPv6の特徴と一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。IPv6ではIPsecによる認証や改ざん検出などのセキュリティ機能のサポートが必須とされる。IPsecは通信内容の暗号化や送信元の認証などに利用でき、このIPv6の仕様変更を正しく説明している。
学習のポイント
IPv4とIPv6のヘッダ構成、アドレス長、IPsecの扱いを比較して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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