NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

RSVPの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IPネットワークにおいて,ホスト間通信の伝送帯域を管理するためのプロトコルである。
  2. イ
    LANシステムにおいて,物理的なケーブルやノードの接続形態に依存せず,ノードを任意に論理的なグループに分ける技術である。
  3. ウ
    PPPによるデータリンクを複数束ねることができるように拡張したプロトコルである。
  4. エ
    リモートアクセスを利用する利用者の認証を行うためのプロトコルである。
解き方のヒントを見る

通信方式を整理する着眼点

選択肢を読む前に、各方式が通信のどの課題を扱うものか、誰と誰の間で何を調整するものかを整理し、役割と付随する性質を混同しないように確認しましょう。名称の印象だけで判断せず、説明の対象範囲をそろえて比べることが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、個々の説明が通信全体のどの段階・責任範囲・目的に関するものかを見極める観点に絞って、用語そのものではなく、説明が扱う対象と役割の対応関係を確認してください。

視点

通信に関する説明を比較するときは、まず対象となる役割の範囲をそろえ、次に目的、関係する主体、扱う情報の種類、成立条件などの観点を同じ順序で照合します。似た表現でも、対象範囲や責任の置き方が異なる場合があるため、文中の主語と作用先を丁寧に読み取ることが重要です。

確認ポイント

  • 説明の主語と対象となる範囲が一致しているか
  • 述べられた目的と、その役割が担う責任の範囲を分けて読めているか
  • 同じ基準で各説明を比べ、用語の印象だけに頼っていないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

RSVPはIPネットワークで通信品質を確保するため、経路上の帯域などの資源を予約するシグナリングプロトコルです。したがって、ホスト間通信の伝送帯域を管理する説明が適切です。

理由

RSVPはResource Reservation Protocolの略で、IPネットワーク上で通信に必要な帯域などの資源を予約し、要求されたQoSを実現するために用いられる。設問では、ホスト間通信の伝送帯域を管理するという説明がこの役割に一致する。

比較

論理的なLANグループ化はVLAN、PPPリンクの束ねはMultilink PPP、リモートアクセス利用者の認証は代表的にはRADIUSの役割です。PAPやCHAPはPPP接続時の認証方式であり、選択肢エの説明全体を表す代表的なプロトコル名とは区別する。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。RSVPはIPネットワークで通信品質を確保するため、経路上の帯域などのネットワーク資源を予約するプロトコルである。ホスト間通信に必要な伝送帯域を管理するという説明は、RSVPのResource Reservation Protocolとしての目的に一致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。物理的なケーブルやノードの接続形態に依存せず、LAN内のノードを論理的なグループに分ける技術はVLANの説明である。VLANはネットワーク構成を論理的に分割する技術であり、IP通信の帯域を予約するRSVPとは目的が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。PPPによるデータリンクを複数束ねて、一本の論理的なリンクとして扱えるようにするのはMultilink PPPの役割である。これはリンクの帯域をまとめるPPPの拡張であり、IPネットワーク上で資源を予約するRSVPの説明ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。リモートアクセス利用者の認証を行う代表的なプロトコルはRADIUSである。PAPやCHAPは主にPPP接続時の認証方式として使われるため、両者を混同しないことが重要であり、利用者認証は通信帯域を予約するRSVPとは別の機能である。

学習のポイント

RSVPの資源予約と、VLAN・MP・RADIUSの役割を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針