NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IPv4におけるICMPのメッセージに関する説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Replyを返す。
  2. イ
    転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを使用する。
  3. ウ
    フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
  4. エ
    ルータでメッセージを転送する際に,受信側のバッファがあふれた場合はTime Exceededを送り,送信ホストに送信を抑制することを促す。
解き方のヒントを見る

ネットワーク用語説明を比べる視点

ネットワーク分野の用語問題では、各説明が示す対象の役割や適用範囲に注目し、似た概念との違いを同じ基準で整理してから判断します。

この問題で問われていること

説明文に含まれる対象・目的・働きの関係を読み取り、用語そのものの印象ではなく、どの場面を説明しているかという観点だけに集中します。

視点

用語の定義を暗記だけで照合せず、説明が対象の役割、利用される場面、関係する構成要素のどれを述べているかを整理します。

確認ポイント

  • 説明の主語が示す対象を確認する
  • 目的や役割の記述に注目する
  • 適用される場面や範囲を整理する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

ICMPには、経路変更の通知、処理時間超過の通知、到達不能の通知など、状況ごとに異なるメッセージがある。選択肢の状況とメッセージ種別の対応を比較すると、適切な説明を判断できる。

理由

Redirectは、ルータが送信元ホストに対して、同一宛先へのより適切な次のルータを通知し、経路を変更するよう知らせるためのICMPメッセージです。したがって、設問の説明に合致する。

比較

Echo Replyはエコー要求への応答、フラグメント再組立てのタイムアウトはTime Exceeded、転送時のバッファあふれによる送信抑制の通知はSource Quenchに関係する。これらは各選択肢のメッセージ指定と一致しない。

選択肢ア

これは不正解だよ。Echo Replyは、ICMP Echo Requestを受信した相手が応答確認のために返すメッセージであり、ソースルーティングの失敗を通知するものではない。経路指定の失敗に対する通知と、エコー応答の用途を取り違えている。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。Redirectは、データグラムを受信したルータが、送信元ホストに対して同じ宛先へ送る際のより適切なルータを知らせ、経路を変更するよう通知するICMPメッセージである。選択肢の説明はこの用途と一致している。

選択肢ウ

これは不正解だよ。フラグメントを再組立てしている途中でタイムアウトした場合は、処理時間の超過を示すTime Exceededが関係する。Parameter ProblemはIPヘッダなどのパラメータに問題がある場合の通知であり、再組立てタイムアウトの説明には適さない。

選択肢エ

これは不正解だよ。ルータで転送処理中に受信側のバッファがあふれ、送信元へ送信抑制を促す用途は、設問当時のICMPではSource Quenchに該当する。Time Exceededは処理時間やTTLの超過を知らせるメッセージであり、目的が異なる。

学習のポイント

ICMPメッセージの用途と、発生した通信異常との対応関係を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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