NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア“バス”,“トラック”などのクラスが“自動車”クラスの定義を引き継ぐことを,インスタンスという。
- イ“バス”,“トラック”などのクラスの共通部分を抽出し“自動車”クラスとして定義することを,汎化という。
- ウ“バス”,“トラック”などのクラスは,“自動車”クラスに対するオブジェクトという。
- エ“バス”,“トラック”などのそれぞれのクラスの違いを“自動車”クラスとして定義することを,特化という。
解き方のヒントを見る
関係を見分けるための着眼点
クラス図の関係を考えるときは、記号の名前を暗記するだけでなく、図中の要素同士がどのような役割分担や結び付きとして表現されているかを、問題文の文脈と照らして一つずつ確認しましょう。
この問題で問われていること
関係を表す線や付随する情報を単独で判断せず、接続された要素の意味と、全体のモデル上で表現されている結び付きの目的に注目して整理してください。
視点
クラス間の関係を整理するときは、各クラスが担う役割を読み取り、関係が何を表現するために置かれているのかを、図全体の文脈に沿って考えます。
確認ポイント
- 各クラスの役割と責務を、周囲の記述と合わせて確認する。
- 関係を示す表現が、どの要素同士をどの目的で結んでいるかを見る。
- 図全体の構造と説明文の意味が一貫しているかを確認する。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
図は「自動車」を上位クラス、「バス」「トラック」「セダン」「バン」を下位クラスとして示している。下位クラスの共通部分を上位クラスにまとめる関係は汎化です。
理由
「自動車」は複数の下位クラスに共通する性質をまとめた上位クラスであり、図の関係は汎化を表します。汎化では共通部分を上位に抽出し、個別の特徴は下位クラス側で表す。
比較
インスタンスはクラスから生成された個々のオブジェクトを指します。特化は上位クラスを基に下位クラスの固有の性質を定義することなので、汎化とは向きと説明が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。クラスが別のクラスの定義を引き継ぐ関係は継承に関する説明であり、そのことをインスタンスとは呼ばない。インスタンスはクラスから生成された個々のオブジェクトを指す用語である。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。バスやトラックなど複数のクラスに共通する部分を抽出し、上位の自動車クラスとして定義することは汎化である。図でも自動車が上位側に置かれ、下位クラスへ共通性をまとめている。
選択肢ウ
これは不正解だよ。バスやトラックは図では自動車の下位クラスであり、クラスそのものとして示されている。オブジェクトとはクラスから生成された個々の実体を指すため、クラス同士の関係を表す本問の説明には当てはまらない。
選択肢エ
これは不正解だよ。それぞれのクラスの違いを下位クラスとして定義する考え方は、上位クラスを具体化する特化に当たる。共通部分を上位の自動車クラスとしてまとめる図の関係を、特化と説明している点が異なる。
学習のポイント
UMLクラス図における汎化、特化、インスタンスの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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