NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア上位のプロトコルとして使用できるのは,IPに限られている。
- イ伝送モードは半二重方式である。
- ウ認証プロトコルや圧縮プロトコルが規定されている。
- エベーシック手順を基にしたプロトコルである。
解き方のヒントを見る
用語と説明を比べる視点を見極める
ネットワーク分野の用語問題では、名称の印象だけで判断せず、説明が示す対象、役割、利用場面の範囲をそろえて読み、定義との対応関係を丁寧に確認しましょう。文全体の条件にも注意します。
この問題で問われていること
今回の確認点は、各説明がその用語の役割や対象をどの範囲まで述べているかです。主語、目的、適用される場面を分けて読み、表現の一致を確かめます。説明の条件が変わる箇所も確認します。
視点
用語と説明を比較するときは、説明文を対象・目的・働き・適用範囲という観点に分け、同じ観点同士を対応させて整理します。似た語との共通点と相違点にも注目します。
確認ポイント
- 説明の主語と対象が、用語の指す範囲と対応しているか確認する
- 記述された目的や役割が、広すぎたり狭すぎたりしないか見直す
- 似た用語にも当てはまりそうな一般的表現と、識別に役立つ表現を分けて読む
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
PPPは point-to-point の回線上でデータリンク層の通信を行うプロトコルであり、上位プロトコルの運搬、認証、データ圧縮などに関する機能を規定している。したがって、認証プロトコルや圧縮プロトコルが規定されているという記述が適切です。
理由
PPPは、専用線やダイヤルアップ接続などのポイントツーポイント通信で利用されるデータリンク層プロトコルです。IPだけに限定されず、複数のネットワーク層プロトコルを扱える。また、相手の認証やデータ圧縮などを実現するためのプロトコルも規定している。
比較
PPPのフレーム転送は、双方向に同時通信できる全二重方式を基本とする。さらに、PPPはベーシック手順そのものを基にしたプロトコルではなく、HDLCに類似したフレーム形式を用いる。以上から、認証プロトコルや圧縮プロトコルの規定に関する記述が適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。PPPは上位プロトコルとしてIPだけを扱うものではない。ネットワーク層のプロトコルを運ぶための汎用的なデータリンク層プロトコルであり、IP以外のプロトコルにも対応できるよう設計されているため、「IPに限られている」という部分が誤りである。
選択肢イ
これは不正解だよ。PPPの伝送モードを半二重方式とする記述は適切ではない。PPPはポイントツーポイント回線で利用され、送信と受信を同時に行える全二重方式を基本としているため、半二重方式であるという説明はPPPの特徴と一致しない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。PPPはデータリンク層のフレーム転送だけでなく、接続相手を確認するための認証や、通信データ量を減らすための圧縮に関するプロトコルを規定している。このため、認証プロトコルや圧縮プロトコルが規定されているという記述はPPPの機能と一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。PPPはベーシック手順を基にしたプロトコルではない。PPPはポイントツーポイント通信向けに設計され、HDLCに類似したフレーム形式を用いるプロトコルであるため、ベーシック手順を基にしたものとする説明は適切ではない。
学習のポイント
PPPの機能範囲と、HDLC系の伝送手順との違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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