NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

MPLSの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IPプロトコルに暗号化や認証などのセキュリティ機能を付加するための規格である。
  2. イ
    L2FとPPTPを統合して改良したデータリンク層のトンネリングプロトコルである。
  3. ウ
    PPPデータフレームをIPパケットでカプセル化して,インターネットを通過させるためのトンネリングプロトコルである。
  4. エ
    ラベルと呼ばれる識別子を挿入することによって,IPアドレスに依存しないルーティングを実現する,ラベルスイッチング方式を用いたパケット転送技術である。
解き方のヒントを見る

ネットワーク用語の定義を照合する視点

ネットワーク分野の用語を比べるときは、名称の印象で判断せず、対象範囲と役割、前提条件を整理し、各説明がどの観点を述べているかを丁寧に照合しましょう。複数の説明を同じ基準で見比べることが大切です。

この問題で問われていること

今回の確認では、各用語の説明について「何を対象に、どの役割を担い、どの条件で使われるものか」という対応関係だけに注目し、表現の細部を並べて比較してください。用語同士の関係を早合点しないことが大切です。

視点

用語を読む際は、対象・役割・利用場面という三つの軸に分けて意味を整理します。似た言葉でも、説明が指す範囲や前提の置き方が異なることがあります。まず軸ごとの記述を抜き出し、同じ軸同士で対応を確認しましょう。

確認ポイント

  • 説明が示す対象の範囲を確認する
  • 用語が担う役割に注目する
  • 利用される前提や場面を整理する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

MPLSは、パケットに付加したラベルを利用して転送する技術であり、IPアドレスだけに依存しないルーティングを実現する。暗号化やVPNトンネルを目的とする技術とは異なる。

理由

MPLSは、パケットにラベルと呼ばれる識別子を付け、そのラベルに基づいて中継するラベルスイッチング方式のパケット転送技術です。IPアドレスによる通常のルーティングとは異なる転送制御を実現する。

比較

IPsecは暗号化や認証などのセキュリティ機能、L2FやPPTPはトンネリングに関係する技術です。MPLSはこれらではなく、ラベルを利用したパケット転送を説明するものなので、選択肢エが適切です。

選択肢ア

これは不正解だよ。暗号化や認証などのセキュリティ機能をIPプロトコルに付加する規格の説明であり、IPsecなどに該当する。MPLSはセキュリティ機能を主目的とせず、ラベルを利用してパケットを転送する技術なので、説明が異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。L2FとPPTPを統合して改良したトンネリングプロトコルはL2TPの説明である。MPLSはデータリンク層のトンネルを構築する技術ではなく、ラベルスイッチングによってパケットを転送する仕組みなので、対象が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。PPPデータフレームをIPパケットでカプセル化し、インターネット上を通過させるトンネリングプロトコルは、PPTPなどの説明である。MPLSはPPPのカプセル化を目的とせず、ラベルに基づくパケット転送を行う。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。MPLSは、パケットにラベルと呼ばれる識別子を挿入し、そのラベルを用いて転送するラベルスイッチング方式の技術である。IPアドレスだけに依存しないルーティングを実現するという説明は、MPLSの特徴と一致している。

学習のポイント

MPLSのラベルスイッチングと、暗号化・トンネリング技術との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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