NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア実時間処理用のパケットを処理するためのフローラベル
- イパケットヘッダの誤りを検出するためのチェックサム
- ウ一つのパケットで複数のノードにデータを配送するマルチキャスト
- エ複数のノードのうち経路上最も近いノードにデータを配送するエニーキャスト
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語を比較する視点
各選択肢をその用語が指す対象、役割、使われる場面の三点で読み比べ、記憶した語感だけで判断せず、説明の範囲と前提が問いの条件に合っているかを一つずつ丁寧に確認する。
この問題で問われていること
確認する観点は、用語の定義と説明文の対応関係に絞る。名称が似ている概念でも、対象・目的・適用される場面のどこを述べているかを切り分け、説明の主語と範囲を照合すること。
視点
ネットワーク用語を読むときは、単語の印象ではなく、何を対象にし、どの役割を説明し、どの前提や場面で使われる表現なのかを整理する。説明文の主語と用語の関係、範囲の広さ、関連概念との境界を落ち着いて照合し、知識の一部だけが一致していないかにも注意する。
確認ポイント
- 説明文が扱う対象と用語の対象が同じ範囲か確認する
- 役割や目的の説明が、用語の定義と混同されていないか確認する
- 利用場面や前提条件が、説明文の中で一貫しているか確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
IPv4とIPv6には、複数の宛先へ同じデータを配送するマルチキャストが共通して存在する。一方、フローラベルやヘッダチェックサムは両者で仕様が異なる。
理由
マルチキャストは、一つの送信データを複数のノードへ配送するための機能であり、IPv4とIPv6の双方で利用される。したがって、両方にある機能として適切です。
比較
IPv6にはフローラベルがあり、IPv4とIPv6ではヘッダチェックサムの扱いが異なる。また、エニーキャストは両プロトコルに共通する機能とはいえないため、選択肢を区別できる。
選択肢ア
これは不正解だよ。フローラベルは、実時間処理など特定の通信フローを識別するためにIPv6ヘッダへ設けられた情報である。IPv4とIPv6の両方に共通する機能ではないため、この選択肢は条件に合わない。
選択肢イ
これは不正解だよ。パケットヘッダの誤りを検出するチェックサムは、IPv4とIPv6で同じように備わっているわけではない。IPv6では基本ヘッダのチェックサムを持たないため、両方にある機能とはいえない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。マルチキャストは、一つのパケットによって複数のノードへデータを配送する方式である。IPv4にもIPv6にも用意されているため、両方にある機能を示すこの選択肢が適切である。
選択肢エ
これは不正解だよ。エニーキャストは複数の候補から近いノードへ届ける考え方だが、IPv4とIPv6の双方に共通する代表的なIP機能として扱われるものではない。この設問の条件には適合しない。
学習のポイント
IPの配送方式と、IPv4・IPv6ヘッダ仕様の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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