NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アESPヘッダからESPトレーラまで
- イTCPヘッダからESP認証データまで
- ウオリジナルIPヘッダからESPトレーラまで
- エ新IPヘッダからESP認証データまで
解き方のヒントを見る
用語の定義と適用範囲を照合する視点
ネットワーク分野の用語問題では、名称の印象だけで判断せず、用語が表す対象、成立する範囲、関係する機能や条件を整理し、各説明との対応を落ち着いて確認します。まず比較軸をそろえることが重要です。
この問題で問われていること
一つの用語について、説明が示す対象と利用される場面の範囲に注目します。定義そのもの、前提条件、関連する役割を分けて読み、表現の一部だけで結論を急がないようにします。
視点
用語を見たら、まず対象が何かを短く言い換え、次にどの層・構成要素・場面に関係する概念かを整理します。そのうえで説明文の主語、条件、役割が同じ観点を指しているかを比べます。
確認ポイント
- 用語が指す対象を具体的に整理する
- 説明が成り立つ範囲や前提条件を確認する
- 用語の役割と説明の主語が対応しているか見る
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ESPトンネルモードでは、外側に新しいIPヘッダを付け、元のIPパケット全体をESPで保護する。暗号化範囲は元のIPヘッダからESPトレーラまでであり、ESP認証データは暗号化後に付加される。
理由
ESPトンネルモードでは、外側の新IPヘッダは経路上の転送に必要なため暗号化されない。一方、元のIPヘッダ、TCPヘッダ、データはESPの保護対象となり、ESPトレーラまでが暗号化される。
比較
ESP認証データは、暗号化された範囲の外側に置かれ、暗号文などの完全性を確認するために用いられる。したがって、認証データまでを暗号化範囲に含める選択肢は適切でない。
選択肢ア
これは不正解だよ。ESPヘッダは暗号化対象の前に置かれる情報であり、暗号化範囲の開始位置には含まれない。また、ESPトレーラまでが暗号化される点だけは合っているが、開始位置が異なるため、この範囲全体を正しい暗号化部分とはいえない。
選択肢イ
これは不正解だよ。TCPヘッダから暗号化が始まるのではなく、元のIPパケットに含まれるオリジナルIPヘッダから保護される。さらに、ESP認証データは暗号化後に付加される部分なので、暗号化範囲の終端として扱うことも誤りである。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ESPトンネルモードでは、新IPヘッダの内側にあるオリジナルIPヘッダから元のデータ、TCPヘッダを含めてESPトレーラまでが暗号化される。ESP認証データはその外側に置かれるため、この選択肢が図の暗号化範囲と一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。新IPヘッダはトンネルの外側で経路上の転送に使われるため、暗号化範囲の先頭には含まれない。加えて、ESP認証データは暗号化された部分の外側に付加されるため、末尾まで含めるという説明も誤っている。
学習のポイント
ESPトンネルモードのヘッダ配置と暗号化・認証範囲の境界を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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