NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Replyを返す。
- イ転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを使用する。
- ウフラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
- エルータでメッセージを転送する際に,受信側のバッファがあふれた場合にはTime Exceededを送り,送信ホストに送信を抑制することを促す。
解き方のヒントを見る
通信制御メッセージの読み解き方
ICMPを扱う設問では、通信の本体を運ぶ仕組みと、通信状態を知らせる仕組みを切り分け、メッセージが何を伝えるためのものかという役割と、情報を受け取る主体に注目して整理しましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、説明されている内容がデータ転送そのものなのか、到達状況や異常など通信に関する情報の通知なのかを区別し、誰にどのような情報を伝える説明かという観点だけで確認してください。
視点
個別のメッセージ名や具体的な処理を暗記する前に、送信者・受信者・ネットワーク上の状態のどこに関係する情報なのかを整理します。役割の対象と目的が一貫しているかを見比べると、説明の焦点を確認しやすくなります。
確認ポイント
- 説明の主語が何を対象としているかを確認する
- 伝えようとしている情報の目的を整理する
- 通信そのものと状態に関する説明を区別する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
IPv4のICMPでは、ルータがより適切な経路を送信元へ知らせるときにRedirectを使用する。ソースルーティング失敗、フラグメント再組立てのタイムアウト、送信抑制にはそれぞれ別のICMPメッセージが対応する。
理由
転送されたデータグラムを受信したルータが、同一ネットワーク上のより適切なルータを送信元へ知らせ、経路変更を促す場合はRedirectを用いる。この説明が適切です。
比較
Echo ReplyはEcho Requestへの応答であり、ソースルーティング失敗の通知ではありません。フラグメント再組立てのタイムアウトはTime Exceededに対応し、設問当時の送信抑制通知はSource Quenchです。
選択肢ア
これは不正解だよ。ソースルーティングが失敗した場合に返すのはEcho Replyではない。Echo ReplyはEcho Requestへの応答であり、ソースルーティング失敗はICMP Destination UnreachableのSource Route Failedに対応するため、記述の対応関係が誤っている。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。転送されたデータグラムを受信したルータが、送信元に対して同一ネットワーク上のより適切なルータを通知し、経路変更を要請する場合にはRedirectを使用する。設問はこのICMPメッセージの用途を正しく説明している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合、データグラムを破棄する点はあるが、返すメッセージはParameter Problemではない。この状況はICMPのTime Exceededに対応するため、後半のメッセージ名が誤っている。
選択肢エ
これは不正解だよ。受信側のバッファあふれなどで送信元に送信抑制を促すという趣旨に対応する、設問当時のICMPメッセージはSource Quenchである。Time Exceededはこの送信抑制通知ではないため、メッセージ名の対応が誤っている。
学習のポイント
ICMPの各メッセージを、発生条件と通知内容の組合せで覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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