NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア“バス”,“トラック”などのクラスが“自動車”クラスの定義を引き継ぐことを,インスタンスという。
- イ“バス”,“トラック”などのクラスの共通部分を抽出し,“自動車”クラスとして定義することを,汎化という。
- ウ“バス”,“トラック”などのクラスは,“自動車”クラスに対するオブジェクトという。
- エ“バス”,“トラック”などのそれぞれのクラスの違いを“自動車”クラスとして定義することを,特化という。
解き方のヒントを見る
関係線の端と向きを文章に置き換える
クラス図の関係は、線の種類や端の記号がどちら側のクラスに付いているかで意味が変わります。記号の位置と向きを確かめ、二つのクラスの関係を自分の言葉の一文に置き換えてから、問われている内容と照らし合わせてみましょう。
この問題で問われていること
この問題で確認すべき観点は一つ、図中の各関係について「どのクラスからどのクラスへ、どんな結びつきがあるか」を記号の付いた側を取り違えずに読むことです。向きを逆に読むと意味の捉え方も変わります。
視点
クラス図の関係は、線そのもの、線の端に付く記号、端の近くに書かれた数値や名前など、複数の要素の組合せで表されます。個々の記号の意味は教科書の定義で確認してください。ここでは、各要素がどちらのクラス側に置かれているかを読み分けることに集中しましょう。
確認ポイント
- 各関係線について、記号が付いている端がどちらのクラス側にあるかを確認したか
- 読み取った関係を「AはBを〜」のように、主語がはっきりした一文にしてみたか
- 主語と目的語を入れ替えても同じ文として成り立つか試し、向きを取り違えていないか見直したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
図では「バス」「トラック」「セダン」「バン」が具体的な下位クラスとして並び、それらに共通する性質を「自動車」という上位クラスにまとめている。この関係は汎化です。
理由
「自動車」は、バスやトラックなど複数のクラスに共通する性質を抽出して定義した上位クラスです。このように下位のクラスから共通部分をまとめ、上位のクラスを定義することを汎化という。
比較
インスタンスはクラスの具体的な実体を表す関係であり、図に示されたクラス同士の継承関係そのものではありません。また、特化は上位クラスから下位クラスへ個別の性質を定義する方向の考え方です。
選択肢ア
これは不正解だよ。バスやトラックなどのクラスが、自動車クラスの定義を引き継ぐ関係はクラス間の継承に当たる。インスタンスはクラスから生成された具体的なオブジェクトを指すため、クラス同士の関係をインスタンスという説明は誤りである。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。バス、トラック、セダン、バンなどのクラスに共通する性質を抽出し、それを上位の自動車クラスとして定義する関係が図に示されている。このように共通部分をまとめて上位クラスを作ることを汎化という。
選択肢ウ
これは不正解だよ。図のバスやトラックなどは、自動車クラスから派生した下位クラスであり、自動車クラスに対するオブジェクトではない。オブジェクトはクラスの具体的な実体を表すため、クラスであるバスなどをオブジェクトとする説明は誤りである。
選択肢エ
これは不正解だよ。特化は、上位の自動車クラスを基にして、バスやトラックなど下位クラス固有の性質を定義する考え方である。選択肢は下位クラスの違いを上位クラスとして定義するとしており、図の関係と特化の方向を取り違えている。
学習のポイント
汎化、特化、インスタンス、オブジェクトの意味をクラス図の上下関係と結び付けて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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