NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アOSを実行するプロセッサ,アプリケーションを実行するプロセッサというように,それぞれの役割が決定されている複数のプロセッサによって処理を分散する方式である。
- イPCから大型コンピュータまで,ネットワーク上にある複数のプロセッサに処理を分散して,大規模な一つの処理を行う方式である。
- ウカーネルプロセスとユーザプロセスを区別せずに,基本的に同等な役割の複数のプロセッサに処理を分散する方式である。
- エプロセッサ上でスレッド(プログラムの実行単位)レベルの並列化を実現し,プロセッサの利用効率を高める方式である。
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語を比較する視点
ネットワーク分野の用語を比べるときは、名称の印象だけで判断せず、対象・役割・適用される場面という三つの観点をそろえて整理し、各選択肢の説明がどの範囲を述べているかを丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
今回は、用語そのものの暗記量ではなく、説明文が示す対象と役割の対応関係に注目してください。似た語の違いを、利用場面や責任範囲の切り分けとして読み取ることが中心です。
視点
各用語について、何を対象にし、どのような役割を担い、どの場面で使われる概念として説明されているかを整理します。説明の範囲や前提が一致しているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 説明の対象が用語の分類と合っているか確認する
- 役割と利用場面が混同されていないか確認する
- 説明が前提条件や適用範囲を広げ過ぎていないか確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
グリッドコンピューティングは、ネットワーク上に存在するPCや大型コンピュータなど複数の計算資源へ処理を分散し、それらを利用して大規模な一つの処理を実行する方式です。
理由
グリッドコンピューティングは、性能や種類が異なる計算機をネットワーク経由で連携させ、利用可能な計算資源をまとめて大規模処理に活用する。したがって、PCから大型コンピュータまでを対象に処理を分散する説明が適切です。
比較
アは役割が固定されたプロセッサによる方式で、一般に機能分散の説明に当たる。ウはカーネルプロセスとユーザプロセスの扱いに関する説明であり、エは一つのプロセッサ内でスレッドを並列化する方式です。
選択肢ア
これは不正解だよ。この説明は、OSを実行するプロセッサやアプリケーションを実行するプロセッサのように、プロセッサごとに役割を決めて処理を分担する方式を示している。ネットワーク上の多様な計算機をまとめて大規模処理に利用するグリッドコンピューティングの特徴とは異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。グリッドコンピューティングは、PCから大型コンピュータまで、ネットワーク上にある複数のプロセッサや計算機へ処理を分散し、それらの資源を利用して大規模な一つの処理を実行する方式である。説明が方式の本質と一致している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。この説明は、カーネルプロセスとユーザプロセスを区別せず、同等な役割の複数プロセッサへ処理を分散する方式を述べている。しかし、グリッドコンピューティングの要点は、ネットワーク上の複数の計算資源を結合して大規模処理に使う点にある。
選択肢エ
これは不正解だよ。この説明は、プロセッサ上でスレッドというプログラムの実行単位を並列化し、一つのプロセッサの利用効率を高める方式を示している。グリッドコンピューティングのように、ネットワーク上の複数の計算機へ処理を分散する説明ではない。
学習のポイント
ネットワーク上の異種計算資源を一体的に利用する分散処理の考え方を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針