NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

NIDS(ネットワーク型IDS)を導入する目的はどれか。

選択肢

  1. ア
    管理下のネットワーク内への不正侵入の試みを検知し,管理者に通知する。
  2. イ
    サーバ上のファイルが改ざんされたかどうかを判定する。
  3. ウ
    実際にネットワークを介してサイトを攻撃し,不正に侵入できるかどうかを検査する。
  4. エ
    ネットワークからの攻撃が防御できないときの損害の大きさを判定する。
解き方のヒントを見る

導入目的を見極めるための視点

ネットワーク型の侵入検知を学ぶときは、技術名の印象だけで判断せず、組織が抱えるリスクや運用上の課題に対して、なぜ導入するのかを整理します。目的、対象、期待効果の関係を確認することが出発点です。

この問題で問われていること

導入によって何を把握・改善したいのかという目的と、監視対象・運用体制・期待する効果のつながりを確認する観点に絞って考えます。選択肢の細部より、導入目的との整合性を優先してください。

視点

技術の名称や機能を単独で捉えず、導入前の課題、利用する場面、運用する人、期待する成果が一貫しているかを概念的に整理します。

確認ポイント

  • 導入前に解決したい課題が何かを確認する
  • 誰がどの場面で活用する想定かを整理する
  • 期待する効果が課題の解決と結び付いているかを確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

NIDSはネットワークを流れる通信を監視し、管理下のネットワークへの不正侵入の試みや攻撃の兆候を検知して、管理者に通知するために導入する。

理由

NIDSはNetwork-based Intrusion Detection Systemの略で、ネットワーク上を流れるパケットや通信内容を監視する。不正侵入の試みなどを検知した場合に管理者へ通知し、早期対応につなげることが導入目的です。

比較

サーバ上のファイル改ざんの判定はファイル完全性監視などの役割であり、実際に攻撃して侵入可能性を調べるのは脆弱性診断や侵入テストに当たる。また、ネットワークからの攻撃が防御できない場合の損害規模を評価することも、NIDSの目的ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。NIDSはネットワーク上の通信を監視し、管理下のネットワーク内への不正侵入の試みを検知する。検知した事象を管理者に通知して、攻撃への早期対応を可能にする説明であり、NIDSを導入する目的に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。サーバ上のファイルが改ざんされたかどうかを判定する説明は、ファイルの完全性や変更状態を監視する仕組みに関するものである。NIDSの主な対象はネットワーク通信であり、サーバ上のファイルそのものではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。実際にネットワークを介してサイトを攻撃し、不正に侵入できるかどうかを検査するのは、脆弱性診断や侵入テストの目的である。NIDSは自ら攻撃して検査する仕組みではなく、通信を監視して侵入の試みを検知する。

選択肢エ

これは不正解だよ。ネットワークからの攻撃が防御できないときの損害の大きさを判定する説明は、リスク分析や被害影響の評価に関するものである。NIDSは攻撃を検知して通知する仕組みであり、攻撃を防御できない場合の損害規模を評価するものではない。

学習のポイント

NIDSの監視対象と、他のセキュリティ対策の目的を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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