NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問6

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワークのQoSで使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。
  2. イ
    入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。
  3. ウ
    パケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。
  4. エ
    フレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエフォートという。
解き方のヒントを見る

ネットワーク用語を比較する視点

各選択肢を個別に覚えた知識だけで判断せず、用語が指す対象・役割・使われる場面を同じ基準で見比べ、説明の焦点が一致しているかを丁寧に確かめることに集中しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、ネットワーク上の仕組みを表す用語について、各説明が示す対象の範囲と役割をそろえて比較し、似た概念との違いがどの観点に現れるかを一つずつ確認することに焦点を置きます。

視点

用語の定義を、対象・目的・役割・利用場面という観点に分けて整理し、説明がどの範囲を扱っているのかを確認しましょう。似た言葉は共通点と相違点を分けて考えると、比較しやすくなります。

確認ポイント

  • 説明が対象としている範囲を確認する
  • 用語の役割や目的を整理する
  • 似た概念との違いがどの観点にあるか確かめる
正解と解説を見る

正解

ア

解説

アドミッション制御は通信開始前に帯域などの資源を要求し、確保状況に応じて通信を許可または制御する方式です。ほかの選択肢は、シェーピング、ポリシング、ベストエフォートの用語説明を取り違えている。

理由

通信を始める前に必要な帯域などの資源を要求し、利用可能性に応じて通信を制御するのがアドミッション制御です。設問アはこの定義に一致する。

比較

シェーピングは送出間隔を調整してトラフィックを平準化する制御であり、ポリシングは規定速度の超過を監視して超過分を破棄または低優先化する制御です。ベストエフォートは優先度を変えて中継する方式の名称ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。アドミッション制御は、通信開始前に帯域などのネットワーク資源を要求し、資源を確保できるかどうかに応じて通信を制御する方式である。提示された説明は、この制御の実施時期と目的を正しく表している。

選択肢イ

これは不正解だよ。入力トラフィックが規定された最大速度を超えないか監視し、超過分のパケットを破棄したり優先度を下げたりする制御はポリシングである。シェーピングは、送出を遅らせてトラフィックを平準化する制御なので、用語が一致しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。パケットの送出間隔を調整し、規定された最大速度を超えないようにトラフィックを平準化する制御はシェーピングである。ポリシングは超過の監視や超過分への処理を行うため、説明と用語の対応が逆になっている。

選択肢エ

これは不正解だよ。フレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継することは、トラフィックの分類や優先制御に関する説明である。ベストエフォートは、通信品質や資源を事前に保証せず、利用可能な範囲で配送するサービス形態を指す。

学習のポイント

QoS制御方式の目的と、トラフィック監視・平準化・資源確保の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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