NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア(問題の図表を参照)
- イ(問題の図表を参照)
- ウ(問題の図表を参照)
- エ(問題の図表を参照)
解き方のヒントを見る
経路コスト比較で見る観点
複数の経路を比べるときは、各経路を構成する要素と評価の前提をそろえて整理し、同じ尺度で比較できているかを確認しましょう。途中の条件を混ぜず、全体の関係を落ち着いて追うことが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、経路ごとの値を単純に眺めるのではなく、比較対象となる範囲と評価単位が統一されているかに注目してください。どの情報を同じ基準で並べるべきかを一つずつ整理します。
視点
経路比較では、入力されている条件を経路単位に分け、各経路で使われている情報の種類と比較の基準を整理します。値の大小だけでなく、同じ前提で評価しているかを確認する視点が重要です。
確認ポイント
- 比較する経路の範囲がそろっているか
- 各経路に含まれる条件を同じ粒度で整理できているか
- 評価結果を判断する基準が途中で変わっていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
OSPFは経路上のコスト合計が最小となる経路を選択する。図の固定値を合計すると、拠点1ではWAN1経由を優先するためmin(x、y)が20より大きく必要で、拠点2ではWAN2経由を優先するため40より小さく必要となる。選択肢ではx=y=30だけがこの条件を満たす。
理由
拠点1からWAN1を通る最短経路は、a-b-e-h-iで、30+100+30+10=170コストです。WAN2を通る経路はa-d-gからfまたはhを経てiへ進み、最短値は40+100+min(x、y)+10=150+min(x、y)コストとなる。WAN1を選ばせるにはmin(x、y)>20が必要です。
比較
拠点2からWAN2を通る最短経路はc-d-gからiへ進み、40+100+min(x、y)+10=150+min(x、y)コストです。一方、WAN1経由の最短経路はc-b-e-h-iで、50+100+30+10=190コストとなる。WAN2を選ばせるにはmin(x、y)<40が必要で、両条件を満たすのは30の組合せです。
選択肢ア
これは不正解だよ。x=y=20では、拠点1のWAN2経由のコストが40+100+20+10=170コストとなり、WAN1経由の170コストと同じになる。指定されたWAN1を優先する条件を満たさず、経路が同コストになるため適切ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。x=y=30なら、拠点1ではWAN1経由が170コスト、WAN2経由が40+100+30+10=180コストとなる。また拠点2ではWAN2経由が40+100+30+10=180コスト、WAN1経由が190コストとなり、両拠点で指定されたWANが選ばれる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。x=y=40では、拠点2のWAN2経由のコストが40+100+40+10=190コストとなり、WAN1経由の190コストと同じになる。WAN2を明確に優先できず、指定条件を満たす設定とはいえない。
選択肢エ
これは不正解だよ。x=y=50では、拠点1のWAN2経由が40+100+50+10=200コストとなるためWAN1を選べるが、拠点2ではWAN2経由が40+100+50+10=200コストで、WAN1経由の190コストより大きい。拠点2がWAN1を選ぶため不適切である。
学習のポイント
OSPFの経路コスト合計と、WAN経由経路の優先条件を比較する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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