NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア可用性を高めるために,ステートフルなインタフェースとする。
- イ業務からの独立性を確保するために,サービスの命名は役割を表すものとする。
- ウ業務の変化に対応しやすくするために,サービス間の関係は疎結合にする。
- エセキュリティを高めるために,一度開発したサービスは再利用しない方がよい。
解き方のヒントを見る
用語の意味と適用範囲を照合する視点
用語を暗記だけで判断せず、定義が示す対象・目的・前提条件に分けて読み、設問の場面で説明の範囲を丁寧に照合しましょう。似た語との違いにも注目します。
この問題で問われていること
各選択肢の説明が用語の定義そのものを述べているのか、それとも関連する仕組みや利用場面を述べているのかという、説明の対象範囲の違いに絞って確認します。
視点
用語の定義、対象、目的、前提を分けて整理し、関連語との共通点と差分を一般化して捉えます。説明が具体例に寄りすぎていないか、逆に広すぎる意味へ拡張されていないかも確認します。
確認ポイント
- 用語が指す対象と、説明が扱う対象は一致しているか
- 説明の目的や役割が、用語の定義と同じ範囲にあるか
- 前提条件や適用範囲が、説明の中で過不足なく扱われているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
SOAでは、サービス同士の依存関係を疎にしておくことで、業務や仕様の変化が発生しても個々のサービスへの影響を抑えやすくなります。したがって、変更容易性を高める設計方針として疎結合が適切です。
理由
サービス間を疎結合にすると、あるサービスの変更が他のサービスへ波及しにくくなり、業務の変化にも対応しやすくなります。また、サービスを独立した単位として扱いやすくなります。
比較
ステートフルなインタフェースは状態管理への依存が生じやすく、可用性向上の一般的な方針とはいえません。サービス名は役割だけでなく業務機能を意識し、開発済みサービスは再利用することでSOAの利点を生かします。
選択肢ア
これは不正解だよ。ステートフルなインタフェースは、サービス側が利用者の状態を保持するため、状態管理への依存が生じやすい。障害時の切替や複数サーバーでの処理を複雑にし、可用性を高める設計方針とはいえない。
選択肢イ
これは不正解だよ。サービスの命名を役割だけで表すことは、業務からの独立性を直接確保する方法にはならない。SOAではサービスの機能や契約を明確にし、業務の変化に左右されにくい単位として設計することが重要である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。サービス間の関係を疎結合にすると、あるサービスの変更が他のサービスへ波及しにくくなる。そのため、業務内容や要求が変化した場合でも、影響範囲を抑えて対応しやすく、SOAの設計方針に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。SOAでは、独立したサービスを複数の業務や利用者から再利用できることが利点である。一度開発したサービスを再利用しない方針は、共通機能の重複開発を招き、サービス指向のメリットを損なう。
学習のポイント
SOAの基本原則である疎結合とサービス独立性を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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