NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ファイアウォールにおいて,自ネットワークのホストへの侵入を防止する対策のうち,IPスプーフィング(spoofing)攻撃に有効なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    外部から入るTCPコネクション確立要求パケットのうち,外部へのインターネットサービスの提供に必要なもの以外を阻止する。
  2. イ
    外部から入るUDPパケットのうち,外部へのインターネットサービスの提供や利用したいインターネットサービスに必要なもの以外を阻止する。
  3. ウ
    外部から入るパケットのあて先IPアドレスが,インターネットとの直接の通信をすべきでない自ネットワークのホストのものであれば,そのパケットを阻止する。
  4. エ
    外部から入るパケットの送信元IPアドレスが自ネットワークのものであれば,そのパケットを阻止する。
解き方のヒントを見る

ネットワーク用語を整理する視点

ネットワーク分野の用語を選択肢と照らし合わせるときは、言葉の定義だけでなく、対象となる層や役割、利用される場面が説明全体で整合しているかを一つの軸で確認しましょう。

この問題で問われていること

各用語がネットワーク上のどの役割や分類を指しているかに注目し、説明に含まれる対象・目的・適用範囲がその分類と矛盾していないかを見比べてください。

視点

ネットワーク用語は、対象の範囲、担う役割、関係する階層、利用場面などの観点を分けて整理すると、説明の構造を比較しやすくなります。

確認ポイント

  • 用語が示す対象の範囲を確認する
  • 説明される役割や目的を整理する
  • 適用される場面や分類との整合性を確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

IPスプーフィングは送信元IPアドレスを偽装する攻撃です。外部から入るパケットの送信元が自ネットワークのアドレスになっている場合,内部発信に見せかけた不正な通信として阻止する対策が有効です。

理由

外部から到着したパケットの送信元IPアドレスが自ネットワーク内のものなら,外部の攻撃者が内部ホストになりすましている可能性がある。このような送信元アドレスの偽装を入口で阻止することが,IPスプーフィング対策になる。

比較

TCP接続要求やUDPサービスの許可範囲を制限する対策は,主に不要なサービスへのアクセス制御です。あて先IPアドレスによる内部ホストの公開範囲制限も別の防御であり,送信元アドレスの偽装そのものを検査する対策とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。外部から入るTCPコネクション確立要求について,外部へのインターネットサービスの提供に必要なもの以外を阻止する内容である。これは不要なTCPサービスへの接続制限であり,送信元IPアドレスを偽装する攻撃への対策を直接示していない。

選択肢イ

これは不正解だよ。外部から入るUDPパケットについて,外部へのサービス提供や利用したいサービスに必要なもの以外を阻止する内容である。これはUDP通信の許可範囲を制限するアクセス制御であり,IPアドレスの送信元偽装を確認する条件ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。外部から入るパケットのあて先IPアドレスが,直接通信すべきでない自ネットワークのホストである場合に阻止する内容である。これは外部公開してはいけない内部ホストへの到達を防ぐ対策で,送信元IPアドレスの偽装検査とは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。外部から入るパケットの送信元IPアドレスが自ネットワークのものなら,外部の攻撃者が内部ホストになりすましている可能性がある。そのような通信を入口で阻止することで,送信元IPアドレスを偽装するIPスプーフィング攻撃を防止できる。

学習のポイント

IPスプーフィング対策では,送信元IPアドレスとパケットの到達方向の整合性を確認する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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