NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア各ノードは,他ノードが伝送媒体に送信した信号の有無を調べ,信号がなければ送信を行う。これによって,送信競合の頻度を低減する。
- イトークンと呼ばれる特殊な電文をノードからノードへ巡回させ,送信要求のあるノードは,トークンを受信したときに送信権を得る。
- ウマスタコントローラは,各ノードから送信メッセージを受け取り,あて先に中継することによって,送信競合を防ぐ。
- エマスタコントローラは,各ノードに送信要求の有無を問い合わせ,送信要求のあるノードに送信権を与える。
解き方のヒントを見る
送信権制御を考える視点整理
送信権が複数の端末や局の間でどのように受け渡され、各端末がいつ送信を検討できる状態になるのかを、通信全体の流れと役割に沿って整理しましょう。
この問題で問われていること
個別の用語を暗記するより、送信権の移動、待機する側の状態、次に確認される段階の関係に注目し、時系列で説明のつながりを確認することに焦点を置きます。
視点
通信の流れを時系列に並べ、送信権を持つ側、待機する側、次に確認すべき側を区別して整理します。特定の選択肢に当てはめる前に、権利の移動と各段階の目的が対応しているかを確かめると、説明の筋道を比較しやすくなります。
確認ポイント
- 送信権を持つ主体が変わる契機は何か
- 各段階で待機側が確認すべき状態は何か
- 説明全体が時系列の流れと矛盾していないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
FDDIはトークンパッシング方式を用いるLANであり、トークンを受け取ったノードが送信権を得る。したがって、トークンの巡回を説明するイが適切です。
理由
FDDIでは、トークンと呼ばれる特殊な電文をリング上のノード間で巡回させる。送信要求のあるノードはトークンを受信すると送信権を得て、データを送信する。この仕組みにより、複数ノードが同時に送信する競合を避けられる。
比較
媒体の空きを検出して送信する方式や、マスタコントローラが全ノードを集中管理する方式ではありません。FDDIの特徴は、ネットワーク内を巡回する制御情報によって送信権を順番に受け渡す点にある。
選択肢ア
これは不正解だよ。媒体に他ノードの信号がないことを確認して送信する説明は、CSMAのような方式に該当する。FDDIは各ノードが媒体の空きを個別に判断して競合を抑える方式ではなく、トークンによって送信権を制御する。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。FDDIでは、トークンと呼ばれる特殊な電文をノードからノードへ巡回させる。送信要求のあるノードはトークンを受信したときに送信権を得るため、設問の送信権制御の説明と一致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。各ノードからメッセージを受け取ったマスタコントローラが宛先へ中継するという集中制御の説明である。FDDIはこのようなマスタコントローラを中心とした中継方式ではなく、トークンを用いて送信権を制御する。
選択肢エ
これは不正解だよ。マスタコントローラが各ノードへ送信要求を問い合わせ、要求のあるノードに送信権を与える説明は、集中管理型の方式である。FDDIではマスタコントローラが問い合わせて許可するのではなく、トークンを用いて送信権を受け渡す。
学習のポイント
FDDIの送信権制御と、CSMA方式や集中制御方式との違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針