NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア稼働中のシステムから実データを無作為に抽出し,テストデータを作成する。
- イ機能仕様から同値クラスや限界値を識別し,テストデータを作成する。
- ウ業務で発生するデータの発生頻度を分析し,テストデータを作成する。
- エプログラムの流れ図から,分岐条件に基づいたテストデータを作成する。
解き方のヒントを見る
テストデータ設計の根拠を確かめる
テストデータをどう選ぶかを考えるときは、手法の名前を覚えるより先に、そのデータが何を根拠に、何を確かめるために選ばれているのかを整理することが大切です。この一つの観点に絞って、問われている内容を自分の言葉で説明できるか確かめましょう。
この問題で問われていること
ブラックボックステストの考え方では、テスト対象をどの立場から見ているのかが出発点になります。データを選ぶ根拠となる情報が何であり、その選び方でどんな誤りを見つけようとしているのかを、問題に照らして一つずつ確認してください。
視点
テストデータの設計は、二つの問いに分けると整理しやすくなります。一つは、データを決めるときに手がかりとして使う情報は何か、という問いです。もう一つは、そのデータで確かめたい性質や見つけたい誤りは何か、という問いです。用語や手法名だけで判断せず、この二つの問いに自分で答えられるかを基準にすると、考え方の違いを落ち着いて見分けやすくなります。
確認ポイント
- データを選ぶときに手がかりとしている情報が何かを、自分の言葉で言い表せるか
- その選び方がテスト対象をどの立場から見ているかを、学習した定義と照らし合わせたか
- 手法名などの言葉の印象ではなく、データを選ぶ根拠と目的の対応が筋道立っているかで判断したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正答はイ。ブラックボックステストでは、プログラムの内部構造ではなく機能仕様を基に、入力条件を同値クラスや限界値として整理し、代表的なテストデータを作成する。
理由
ブラックボックステストは、プログラム内部の分岐や処理手順を前提にせず、外部から観測できる機能仕様に基づいて検証する。同値クラスや限界値を識別すると、入力条件の代表範囲や境界を効率よく確認できる。
比較
実運用データの無作為抽出や業務上の発生頻度だけでは、仕様上重要な条件を十分に網羅できない。また、プログラムの流れ図から分岐条件を作る方法は、内部構造に基づくホワイトボックステストの考え方です。
選択肢ア
これは不正解だよ。稼働中のシステムから実データを無作為に抽出するだけでは、機能仕様上の入力条件や境界を意識して確認できない。実データが特定の範囲に偏っている場合、必要な条件のテストデータが不足する可能性もある。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。機能仕様から同値クラスや限界値を識別する方法は、プログラム内部の構造に依存せず、外部から確認できる入力条件を基にテストデータを作成できる。ブラックボックステストに適した代表的な方法である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。業務で発生するデータの発生頻度を分析することは、実際の利用状況を考える参考にはなるが、仕様上の全条件や境界を確認する方法ではない。発生頻度の低い重要な条件がテストから漏れるおそれがある。
選択肢エ
これは不正解だよ。プログラムの流れ図から分岐条件に基づいてテストデータを作成する方法は、プログラム内部の処理構造を利用している。外部仕様だけを基に機能を検証するブラックボックステストの作成方法とは異なる。
学習のポイント
同値クラスと限界値を、機能仕様に基づくテストデータ作成の方法として理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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