NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアプリケーションが使用する主記憶のフラグメンテーションが起こりにくいので,応答性が向上する。
- イサーバ側でアプリケーションやデータを管理するので,セキュリティが強化できる。
- ウシステムが利用するネットワーク資源が減るので,通信費を削減できる。
- エデータを保管する費用が減るので,サーバへの投資を削減できる。
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利点を整理するための視点
この問題では、個別の用語や印象で判断せず、利点が誰に生じ、どの作業や負担に関係するのかという一つの軸で、各選択肢の説明を丁寧に読み比べましょう。導入後の運用場面まで想像して、説明の対象と範囲が一致しているかを確かめることが大切です。
この問題で問われていること
確認の中心は、述べられている利点がシステム利用者、管理者、組織のどの立場に関するものかを切り分け、その利点が日常の運用上の負担や判断とどう結び付くかを検討することです。
視点
技術の整理では、仕組みの名称を暗記するよりも、誰が何を管理し、どの場面で負担や効果が生じると説明されているかを読み取ることが重要です。
確認ポイント
- 利点の対象となる立場を一つに定めて読む
- 利点が表す変化と、比較対象を区別する
- 説明の範囲が設問の観点と合っているか確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
シンクライアントは、アプリケーションやデータをサーバ側で集中管理し、端末に情報を保持させにくくする方式です。そのため、端末の紛失や個別管理による情報漏えいリスクを抑えやすく、セキュリティ強化につながる。
理由
サーバ側でアプリケーションやデータを管理すると、端末ごとにデータを保管したり設定を管理したりする必要が小さくなる。端末に重要情報を残しにくいため、情報漏えい対策を集中して実施しやすい。
比較
シンクライアントは、主記憶のフラグメンテーションを直接解決する方式ではありません。また、ネットワーク資源やサーバへの投資が必ず減るわけではなく、構成や運用条件によって必要な費用は変わる。
選択肢ア
これは不正解だよ。アプリケーションが使用する主記憶のフラグメンテーションが起こりにくいことは、シンクライアントの本質的な利点ではない。方式の主眼は、端末側の記憶領域の状態ではなく、処理やデータをサーバ側で管理する点にある。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。サーバ側でアプリケーションやデータを管理すると、端末ごとに情報を保管・管理する必要が小さくなり、端末の紛失や個別管理による情報漏えいリスクを抑えやすい。そのため、セキュリティを強化できる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。シンクライアントでは端末がサーバのアプリケーションやデータを利用するため、ネットワークを介した通信が重要になる。したがって、システムが利用するネットワーク資源が減るとはいえず、通信費を削減できると一般化できない。
選択肢エ
これは不正解だよ。データをサーバ側で集中管理するため、サーバの処理能力や記憶容量、運用環境が必要になる場合がある。データを保管する費用が減るとは限らず、サーバへの投資を削減できるとはいえない。
学習のポイント
シンクライアントの利点を、処理・データ・管理場所の違いから整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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