NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア外部に公開していないサービスへのアクセス
- イサーバで動作するソフトウェアのセキュリティの脆弱性を突く攻撃
- ウ電子メールに添付されたファイルのマクロウイルスの侵入
- エ電子メール爆弾などのDoS攻撃
解き方のヒントを見る
防御対象を切り分ける視点
選択肢を読むときは、何を守る説明なのかに注目し、対象・条件・目的の対応関係を一つずつ整理しましょう。用語の印象だけで判断せず、問いが求める範囲と説明の粒度を照らし合わせることが大切です。
この問題で問われていること
今回の確認点は、防御の対象をどの範囲で捉えているかという一点です。選択肢が示す対象の広さと、問いが尋ねている焦点が一致しているかを、表現に引きずられず確認してください。
視点
方式名から結論を決めず、各説明が想定する対象を抽象化して読みましょう。問いの主語と述語、対象の範囲が対応しているかを整理し、説明の中心がどこに置かれているかを確認すると判断しやすくなります。
確認ポイント
- 選択肢が説明している対象の範囲を確認する
- 問いの焦点と説明の中心が一致しているか見る
- 用語の印象ではなく文全体の関係を整理する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
パケットフィルタリングは、送信元や宛先、ポート番号などの通信情報に基づいて通過を許可または拒否する。必要なサービスを止めず、公開していないサービスへの通信だけを制御できる。
理由
本来必要なサービスを利用可能な状態に保ちながら、外部に公開していないサービス宛ての通信を遮断できる。これは宛先やポート番号など、パケットの情報を用いた規則で制御できるためです。
比較
ソフトウェアの脆弱性を突く攻撃、添付ファイル内のマクロウイルス、電子メール爆弾のようなDoS攻撃は、通信を通過した後の内容や処理、通信量への対策が中心となる。単純なパケット条件だけでは十分に防げない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。外部に公開していないサービスは、外部からの利用を本来必要としていないため、そのサービスに対応する宛先やポートへの通信をフィルタリング規則で拒否できる。必要な公開サービスの通信を維持しながら、不要なアクセスを遮断できる。
選択肢イ
これは不正解だよ。サーバで動作するソフトウェアのセキュリティの脆弱性を突く攻撃は、許可された通信に攻撃内容を含めて到達する場合がある。パケットの送信元や宛先などだけを確認するフィルタリングでは、脆弱性の有無や攻撃内容を十分に判定できない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。電子メールに添付されたファイルのマクロウイルスの侵入は、メールの通信を通過した後に添付ファイルを開くことなどで発生する。パケットフィルタリングは添付ファイル内部のマクロを検査する機能ではないため、これだけで防ぐことはできない。
選択肢エ
これは不正解だよ。電子メール爆弾などのDoS攻撃は、大量の通信や処理要求によってサービスを妨害する攻撃である。単一の通信条件を遮断するだけでは攻撃全体を抑えられない場合があり、通信量の監視やDoS対策など別の仕組みも必要になる。
学習のポイント
パケットフィルタリングが制御できる情報と、制御できない攻撃内容を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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