NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

同一のLANに接続された複数のルータを,仮想的に1台のルータとして見えるようにして冗長構成を実現するプロトコルはどれか。

選択肢

  1. ア
    ARP
  2. イ
    OSPF
  3. ウ
    RSTP
  4. エ
    VRRP
解き方のヒントを見る

冗長化プロトコルの役割を考える視点

冗長化を扱う設問では、複数の構成要素が協調する目的と、障害や経路変化が起きた際に全体へ与える影響を切り分け、役割の説明が何を目的としているかに注目します。

この問題で問われていること

確認する観点を、構成の重複そのものではなく、通常時と問題発生時に通信やサービスの継続性をどのように支える役割として説明しているか、という一点に絞って読み比べます。

視点

役割を整理するときは、仕組みの細かな手順へ先に入らず、何を保ちたいのか、どの状態の変化を契機に関係する要素が協調するのか、結果として利用者から見える状態に何が期待されるのかを分けて捉えます。

確認ポイント

  • 説明の主語が、個別機器の機能なのか、複数要素を含む仕組み全体なのかを確認する。
  • 通常時の役割と、障害や経路の変化を想定した役割が混同されていないかを見る。
  • 記述が目的、契機、結果のどの観点を述べているかを整理し、同じ粒度で比較する。
正解と解説を見る

正解

エ

解説

同一LAN上の複数ルータを仮想的に1台のルータとして扱い、冗長構成を実現するプロトコルはVRRPです。

理由

VRRPは、複数のルータで仮想ルータを構成し、端末からは共通の仮想ルータとして利用できるようにする。障害発生時には別のルータが役割を引き継ぎ、通信の継続を図る。

比較

ARPはIPアドレスに対応するMACアドレスを求める仕組み、OSPFはルータ間で経路情報を交換する経路制御プロトコル、RSTPはスイッチングネットワークのループを防止するプロトコルです。

選択肢ア

これは不正解だよ。ARPは、同一ネットワーク内で宛先のIPアドレスに対応するMACアドレスを調べるためのプロトコルである。複数のルータを仮想的に1台へまとめ、ルータの冗長構成を実現する機能は持たない。

選択肢イ

これは不正解だよ。OSPFは、ルータ同士が経路情報を交換し、宛先までの経路を計算するための経路制御プロトコルである。複数のルータを利用して経路を選択するが、仮想的に1台のルータとして見せる仕組みではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。RSTPは、主にスイッチで構成されたネットワークにおいて、経路のループを検出して冗長リンクを制御するプロトコルである。ルータを仮想的に1台として扱う冗長化プロトコルではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。VRRPは、同一LANに接続された複数のルータから仮想ルータを構成し、端末には一つのルータとして利用させるプロトコルである。稼働中のルータに障害が起きた場合は、別のルータが役割を引き継ぐ。

学習のポイント

アドレス解決、経路制御、ループ防止、ルータ冗長化の役割を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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