NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アTCPでは,ウィンドウサイズが固定で輻輳回避ができないので,輻輳が起きると,データに対してタイムアウト処理が必要になる。
- イ誤り制御方式の一つであるフォワード誤り訂正方式は,受信側で誤りを検出し,送信側にデータの再送を要求する方式である。
- ウウィンドウによるフロー制御では,応答確認のあったブロック数だけウィンドウをずらすことによって,複数のデータをまとめて送ることができる。
- エデータグラム方式では,両端を結ぶ仮想の通信路を確立し,以降はすべてその経路を通すことによって,経路選択のオーバヘッドを小さくしている。
解き方のヒントを見る
ネットワーク制御の確認
フロー制御や誤り制御、経路方式が、通信相手とのデータ交換をどのように調整するかに注目して考えよう。
この問題で問われていること
各方式について、送信データの量、誤りへの対応、通信経路の扱いが説明と一致しているかを確認する。
概念
通信制御では、送信側と受信側の処理速度の差、データ誤りへの対応、通信経路を確立するかどうかを区別して考える。
着眼点
ウィンドウの移動条件と、誤りが起きた場合の処理主体、データグラム方式の経路選択方法をそれぞれ確認する。
確認ポイント
- ウィンドウが移動する条件に注目する
- 誤りを検出した後の処理主体を確認する
- 通信経路を事前に確立する方式かを考える
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ウィンドウによるフロー制御は、受信確認の進展に応じて送信可能な範囲を移動させ、確認を待たずに複数データを扱える仕組みです。
理由
ウィンドウ制御では、確認済みのデータに応じて送信範囲を移動させるため、通信中に複数のデータをまとめて送信できる。これは通信効率を高める基本的な仕組みです。
比較
TCPのウィンドウは固定ではなく、フォワード誤り訂正は再送要求を中心とする方式ではありません。また、データグラム方式は仮想通信路を事前に固定する方式ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。TCPのウィンドウサイズを固定とする点が誤りで、実際には通信状況に応じて送信量を調整する。したがって、輻輳が起きたときに必ずデータ全体へタイムアウト処理が必要になる、という説明も適切ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。フォワード誤り訂正方式は、あらかじめ冗長な情報を付加し、受信側で誤りを訂正できるようにする方式である。受信側が誤りを検出した後、送信側へ再送を要求する説明は、別の誤り制御の考え方である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ウィンドウによるフロー制御では、受信確認が進んだ分だけ送信可能な範囲を移動させる。そのため、毎回一つのデータだけを待つのではなく、確認を待ちながら複数のデータをまとめて送信でき、通信効率を高められる。
選択肢エ
これは不正解だよ。データグラム方式は、通信開始時に両端を結ぶ仮想の通信路を確立して、その経路を固定的に使う方式ではない。各データグラムは独立して扱われるため、記述のような経路選択の説明には当てはまらない。
学習のポイント
フロー制御、誤り制御、データグラム方式の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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