NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワークのQoSで使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。
  2. イ
    入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。
  3. ウ
    パケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。
  4. エ
    フレームの種類やあて先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエフォートという。
解き方のヒントを見る

QoS方式の役割整理

各方式が通信前、通信中、送出時のどの段階で働くかに注目し、資源確保、速度監視、送出間隔調整、優先制御の対応関係を考えましょう。

この問題で問われていること

トラフィック制御方式の名称と、帯域確保・速度超過への対応・送出間隔の調整・中継時の扱いの関係を整理する問題です。

概念

QoSの方式は、通信開始前に資源を確保するもの、通信中の流量を監視するもの、送出速度を調整するものなど、処理の段階と目的で区別します。

確認ポイント

  • 処理が通信開始前か送出時かに注目する
  • 速度超過時にパケットをどう扱うか確認する
  • 名称が示す制御目的と説明の対応を考える
正解と解説を見る

正解

ア

解説

アドミッション制御は、通信開始前に帯域などのネットワーク資源を要求し、利用可能な資源の状況に応じて通信を受け入れるか制御する方式です。

理由

通信開始前に必要な帯域などを確保できるか確認し、確保状況に応じて通信を制御する説明は、アドミッション制御の定義に合っています。

比較

シェーピングは送出間隔などを調整して流量を平準化する制御、ポリシングは規定速度の超過を監視して超過分を破棄または低い扱いにする制御です。ベストエフォートは優先度制御の名称ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。アドミッション制御は、通信を開始する前に帯域などのネットワーク資源を要求し、利用可能な資源の確保状況に応じて通信を受け入れるかどうかを制御する方式です。説明全体がこの定義と一致しています。

選択肢イ

これは不正解だよ。規定された最大速度を超えないか監視し、超過したパケットを破棄したり優先度を下げたりする制御は、流量の超過を監視する方式の説明です。シェーピングは送出間隔などを調整し、トラフィックを平準化します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。パケットの送出間隔を調整して規定速度を超えないように流量を平準化する制御は、送出速度を滑らかにする方式の説明です。この内容に対して、ポリシングという名称を対応させている点が誤りです。

選択肢エ

これは不正解だよ。フレームの種類やあて先に応じて優先度を変えて中継する説明は、トラフィックの優先制御に関するものです。ベストエフォートは、品質や帯域を事前に保証せず、可能な範囲で転送する考え方を指します。

学習のポイント

QoS方式は、通信を受け入れる段階と、流量を調整する段階を分けて覚えることが重要です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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