NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア(問題の図表を参照)
- イ(問題の図表を参照)
- ウ(問題の図表を参照)
- エ(問題の図表を参照)
解き方のヒントを見る
経路選択を考える一つの視点
経路コストと経路選択を整理するときは、各候補を同じ条件で比べ、与えられた情報がどの判断段階に関係するかを落ち着いて確認しましょう。判断の順序を意識すると、情報の取り違えを防ぎやすくなります。
この問題で問われていること
この問題では、候補となる経路を比較する際に、示されたコスト情報をどの単位・範囲で扱うべきかという比較の視点に絞って確認します。個別の結論ではなく、比較の前提がそろっているかを見直しましょう。
視点
経路を検討するときは、まず比較対象と評価に使う情報を分けて整理します。そのうえで、同じ前提にそろえて各候補を見比べ、途中の情報を混ぜずに判断の根拠を確認しましょう。最初に比較の軸を固定することが大切です。
確認ポイント
- 比較対象が同じ条件で並べられているか確認する
- コスト情報の範囲と単位を取り違えていないか確認する
- 判断の根拠が提示された情報だけに対応しているか確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
OSPFは経路上のリンクコストを合計して最小の経路を選ぶ。拠点1ではWAN1、拠点2ではWAN2の経路が、他方より小さくなる必要がある。正答イでは、拠点1のWAN1経由が30+100+30+10=170、WAN2経由が40+100+30+10=180となる。また拠点2ではWAN2経由が40+100+30+10=180、WAN1経由が50+100+30+10=190となり、双方の指定が成立する。
理由
図のリンクコストはOSPFコストであり、経路全体では各リンクの値を加算する。正答イのx=y=30では、拠点1のWAN1経由は30+100+30+10=170 OSPFコスト、WAN2経由は40+100+30+10=180 OSPFコストとなるためWAN1が選ばれる。拠点2ではWAN2経由が40+100+30+10=180 OSPFコスト、WAN1経由が50+100+30+10=190 OSPFコストとなるためWAN2が選ばれる。
比較
各候補は、指定されたWANが他方より小さくなるか、同値にならないかで判定する。アは拠点1で同値、ウは拠点2で同値、エは拠点2でWAN1の方が小さくなる。したがって、両拠点の指定を同時に満たすのはイです。
選択肢ア
これは不正解だよ。x=y=20では、拠点1のWAN1経由は30+100+30+10=170 OSPFコスト、WAN2経由も40+100+20+10=170 OSPFコストとなる。同値のためWAN1を確実に選択できず、目的を満たさない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。x=y=30では、拠点1はWAN1経由が30+100+30+10=170 OSPFコスト、WAN2経由が180 OSPFコストとなる。拠点2はWAN2経由が180 OSPFコスト、WAN1経由が190 OSPFコストとなり、指定どおりに選択される。
選択肢ウ
これは不正解だよ。x=y=40では、拠点1はWAN1経由が170 OSPFコストでWAN2経由が190 OSPFコストとなる。一方、拠点2はWAN1経由が50+100+30+10=190、WAN2経由が40+100+40+10=190で同値となり、WAN2を確実に選べない。
選択肢エ
これは不正解だよ。x=y=50では、拠点1はWAN1経由が170 OSPFコストでWAN2経由が200 OSPFコストとなる。しかし拠点2はWAN1経由が190 OSPFコスト、WAN2経由が40+100+50+10=200 OSPFコストとなり、WAN1が選ばれる。
学習のポイント
OSPFの経路選択では、リンク単位のコストを合計し、指定経路が他経路より小さいかを確認する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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