NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アキャリア信号を検出し,データの送信を制御する。
- イ送信権をもつメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信する。
- ウデータ送信中に衝突が起こった場合は,直ちに再送を行う。
- エ伝送路が使用中でもデータの送信はできる。
解き方のヒントを見る
ネットワーク設問の前提整理
ネットワーク分野の設問では、用語の関係、通信の向き、対象となる範囲や条件を先に整理し、何を比較・判断する問いなのかを明確にしてから各選択肢を検討します。前提の読み違いを防ぎます。
この問題で問われていること
この問題では、細かな暗記や数値に飛びつく前に、設問が示す通信主体・対象範囲・成立条件のうち、どの前提を基準に判断を求めているかを一つに絞って確認してください。
視点
通信を扱う設問は、登場する主体と役割、情報の流れ、適用される範囲、置かれている制約を切り分けると整理しやすくなります。まず設問の判断軸を言い換え、同じ軸で各記述を読み比べる準備をします。
確認ポイント
- 設問の主語と対象範囲を確認する
- 通信の向きや前提条件を短い言葉で整理する
- 各記述が同じ判断軸について述べているか確かめる
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正答はアです。CSMAは、共有伝送路の状態を確認する考え方に基づいてデータ送信を制御する方式です。トークン取得を前提とする説明や、衝突時の即時再送、使用中でも送信できるという説明はCSMAの特徴と一致しません。
理由
CSMAは、共有される伝送路の状態を確認しながら、端末のデータ送信を制御する方式です。そのため、キャリア信号を検出して送信を制御するというアの記述が、CSMA方式の基本的な考え方に合致します。
比較
イは送信権を示すトークンを取得した端末が送信する方式の説明です。ウは衝突が起きたときの処理を直ちに再送と断定しており、CSMAの方式説明として適切ではありません。エも伝送路の使用状態を無視して送信できるとしており、CSMAの考え方と一致しません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。CSMAは、共有伝送路上のキャリア信号を検出し、その状態に応じてデータ送信を制御する方式です。選択肢は、キャリア信号の検出と送信制御というCSMAの基本的な特徴をそのまま説明しているため、設問に適合します。
選択肢イ
これは不正解だよ。送信権をもつメッセージであるトークンを取得した端末が送信するという説明は、トークンを順番に渡す方式の特徴です。CSMAはトークンの取得を前提に送信端末を決める方式ではないため、この記述は適切ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。データ送信中に衝突が起きた場合でも、CSMA方式の説明を「直ちに再送を行う」と表すことはできません。衝突後の再送には適切な制御が必要であり、直ちに再送するという断定は設問の方式説明と一致しません。
選択肢エ
これは不正解だよ。伝送路が使用中でも送信できるという説明は、共有伝送路の状態を考慮して送信を制御するCSMAの考え方に反します。使用中かどうかを無視して送信する内容なので、CSMA方式の適切な説明ではありません。
学習のポイント
CSMAの基本概念と、トークン方式・衝突時の扱いとの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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