DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成27年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IT投資ポートフォリオの目的はどれか。

選択肢

  1. ア
    IT投資を事業別,システム別,ベンダ別,品目別などに分類して,経年推移や構成比率の変化などを分析し,投資額削減の施策を検討する。
  2. イ
    個別のIT投資案件について,情報戦略との適合性,投資額や投資効果の妥当性,投資リスクの明瞭性などの観点から投資判断を行う。
  3. ウ
    個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,IT投資の事前評価,中間評価,事後評価を一貫して行い,戦略目標に対する達成度を評価する。
  4. エ
    投資リスクや投資価値の類似性で分類したカテゴリごとのIT投資について,企業レベルで最適な資源配分を行う。
解き方のヒントを見る

投資判断の軸をそろえる考え方

個別案件の魅力だけで判断せず、全体として何を実現したいのかという評価の軸をそろえて考えると、比較の前提や優先順位を整理しやすくなります。さらに、判断時点で見えている条件と将来の変化も分けて捉えます。

この問題で問われていること

確認する観点は、複数の投資案を同じ目的と基準で見比べられているかです。短期の効果だけに寄らず、全体への影響を同じ尺度で整理できるか、また判断の前提が途中で混ざっていないかを考えてください。

視点

投資を個別に評価する前に、全体の方向性、期待する効果、許容できる負担や不確実性など、判断に使う軸をそろえて整理します。案ごとの印象ではなく、共通の観点で関係を捉えることが大切です。

確認ポイント

  • 全体の目的と各案の評価が同じ方向を向いているか
  • 比較する案に共通の判断軸を置けているか
  • 一つの尺度だけでなく全体への影響を見ているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

IT投資ポートフォリオは、投資リスクや価値の類似性でIT投資を分類し、企業全体の観点から資源配分を最適化するための考え方です。したがって正答はエです。

理由

IT投資ポートフォリオでは、投資をリスクや価値などの観点で分類し、企業レベルで投資全体のバランスを見ながら、限られた経営資源を適切に配分する。個別案件だけでなく、投資全体の組合せを管理する点が特徴です。

比較

アは投資状況の分析、イは個別案件の投資判断、ウはプロジェクトの各段階における評価を説明している。これらはいずれもポートフォリオ全体の資源配分を目的とする説明ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。投資を事業別やシステム別などに分類し、経年推移や構成比率を分析して削減策を検討する内容は、IT投資の状況分析やコスト管理に当たる。複数投資の組合せを企業レベルで評価し、資源配分を最適化する目的とは異なる。

選択肢イ

これは不正解だよ。情報戦略との適合性、投資額や効果、リスクを確認して投資判断を行うのは、個別のIT投資案件を審査する活動である。ポートフォリオのように、複数の投資を分類して全体の資源配分を考える説明ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。計画、実施、完了の段階に応じて事前評価、中間評価、事後評価を行うのは、個別プロジェクトの進行と成果を管理する方法である。投資全体の組合せを対象に、企業レベルで配分を最適化する目的とは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。投資リスクや投資価値の類似性でIT投資をカテゴリに分類し、個別案件だけでなく投資全体を企業レベルで捉えて、限られた資源を最適に配分する説明である。これがIT投資ポートフォリオの目的に合致する。

学習のポイント

個別案件の評価と、複数投資を全体として管理するポートフォリオの目的を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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