DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成22年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア0.01
- イ0.02
- ウ0.03
- エ0.04
解き方のヒントを見る
稼働率を考える一つの視点
稼働率向上の計算では、数値をすぐ式に当てはめる前に、何を対象とし、どの期間や条件を比べているのかをそろえて整理しましょう。分母と分子に対応する概念の関係を確認することが大切です。
この問題で問われていること
まず確認するのは、問題で示された時間や状態が同じ基準で比較されているかです。対象範囲、観測期間、停止や復旧に関する扱いを整理し、数値の意味を取り違えないようにしましょう。
視点
稼働率は、対象・期間・状態の定義をそろえてから、全体と内訳の対応を見直す概念です。計算前に、各数値がどの状態や時間を表すかを区別して整理します。
確認ポイント
- 対象となるシステムやサービスの範囲が、設問全体で一貫しているか
- 示された期間や時間の単位がそろっており、比較の基準が同じか
- 稼働・停止・復旧など各数値が、どの状態や出来事を表すものか確認できているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
故障による停止時間を交換前後で計算し、それぞれの稼働率を100時間基準で求めて差を取ると、機器交換による向上分を判断できる。
理由
交換前の停止時間は、(2回/100時間)×(2時間/回)=4時間/100時間です。したがって稼働率は、(100時間−4時間)/100時間=0.96となる。交換後は、(1回/100時間)×(1時間/回)=1時間/100時間なので、稼働率は(100時間−1時間)/100時間=0.99となる。
比較
平均条件に基づく稼働率の向上は、交換後の0.99から交換前の0.96を引いて、0.99−0.96=0.03です。故障回数の減少だけでなく、1回当たりの復旧時間短縮も停止時間の減少に含めて比較する。
選択肢ア
これは不正解だよ。0.01は、交換後の停止時間を100時間で1時間としたときの停止率だけに対応する値で、交換前の停止時間4時間との差分を稼働率の向上として比較していない。故障回数2回と1回、復旧時間2時間と1時間の双方を反映する必要がある。
選択肢イ
これは不正解だよ。0.02は故障回数が100時間に2回から1回へ減ったことだけを、旧復旧時間2時間で評価した差分に相当するが、交換後の復旧時間が1時間へ短縮された効果を含んでいない。回数と時間の両条件を計算に入れる必要がある。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。交換前は100時間当たり2回×2時間=4時間停止し、稼働率は(100−4)/100=0.96。交換後は1回×1時間=1時間停止し、稼働率は(100−1)/100=0.99。向上分は0.99−0.96=0.03である。
選択肢エ
これは不正解だよ。0.04は交換前の停止時間が100時間当たり4時間であることを、そのまま稼働率の改善分とみなした値である。しかし交換後にも1回×1時間=1時間の停止が残るため、改善分は4時間から1時間を差し引いた3時間を100時間で割って求める。
学習のポイント
故障率と復旧時間を停止時間へ変換し、稼働率の差分として比較する計算
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針