DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成22年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ECC メモリで、2 ビットの誤りを検出し、1 ビットの誤りを訂正するために用いるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    偶数パリティ
  2. イ
    垂直パリティ
  3. ウ
    チェックサム
  4. エ
    ハミング符号
解き方のヒントを見る

ECCメモリ方式を見分ける視点

方式名や用語の印象だけで判断せず、設問が示す目的、扱う異常の範囲、処理後に期待される状態を順に整理し、各説明がどの観点を述べているかを照合しましょう。そのうえで、条件の違いを表にして比較します。

この問題で問われていること

今回の確認では、誤りへの対応を考えるときに、検出とその後の扱いを同じ段階として読んでいないかに注目し、設問中の条件と結果の関係を一つずつ整理してください。用語の連想だけで決めないことが大切です。

視点

個別の方式名を暗記するより、まず入力に起きた事象、求められる処理、処理後に利用者が得る結果という三つの観点を分けて読むと、説明同士の違いを落ち着いて整理できます。

確認ポイント

  • 設問が前提としている異常や制約を、書かれている範囲だけで抜き出す
  • 説明の各文が、目的・処理・結果のどの観点に関係するかを整理する
  • 似た用語の印象ではなく、設問の条件と説明の対応関係を読み直す
正解と解説を見る

正解

エ

解説

ECCメモリで2ビット誤りを検出し、1ビット誤りを訂正するには、誤りの検出だけでなく誤り位置の特定も可能な誤り訂正符号が必要です。この条件にはハミング符号が該当します。

理由

ハミング符号は、データビットに検査ビットを加えて誤りの位置を特定できるようにした符号です。ECCメモリでは拡張ハミング符号を用いることで、1ビット誤りを訂正し、2ビット誤りを検出する構成を実現します。

比較

偶数パリティや垂直パリティは検査方法、チェックサムは計算結果による検査方式であり、いずれもこの設問が求める誤り位置の特定と訂正を目的とした方式ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。偶数パリティは、付加したビットを含むビット数の偶奇を合わせる方式で、主に誤りの検出に使われます。2ビット誤りでは偶奇が変わらない場合があり、誤り位置を特定して1ビットを訂正する機能もありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。垂直パリティは、データを縦方向の単位に分けて各単位の検査ビットを設ける考え方です。配置や検査方向を表す方式であり、単独で2ビット誤りの検出と1ビット誤りの訂正を実現する符号方式そのものではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。チェックサムは、データ全体から計算した値を付加し、受信側で計算結果を比較して誤りを検査する方式です。データの異常を確認する用途が中心で、誤り位置を特定して1ビットを訂正する機能はありません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ハミング符号は、複数の検査ビットによって誤りの位置を特定できる誤り訂正符号です。ECCメモリでは拡張ハミング符号を用いることで、1ビットの誤りを訂正し、2ビットの誤りを検出できます。

学習のポイント

パリティやチェックサムの検査機能と、ハミング符号の誤り訂正機能を区別することが重要です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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