DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アロールフォワード:T2,T5/ロールバック:T6
- イロールフォワード:T2,T5/ロールバック:T3,T6
- ウロールフォワード:T1,T2,T5/ロールバック:T6
- エロールフォワード:T1,T2,T5/ロールバック:T3,T6
解き方のヒントを見る
トランザクション境界の見極め方
トランザクションの開始点と終了点を意識し、複数の処理がどの単位で扱われるかを整理します。整合性への影響は、処理途中と完了後を分けて考え、設問の条件と照らし合わせて確認しましょう。
この問題で問われていること
確認する観点を、処理のまとまりとデータ状態の変化の関係に絞ります。各操作が同じ境界内にあるのか、境界をまたぐのかを整理し、整合性に関する記述がどの前提に依存するかを見比べてください。
視点
トランザクションは、関連する操作を一つの処理単位として捉えるための概念です。境界をどこに置くかで、途中の状態と処理完了後に観察できる状態の整理が変わります。まず操作のまとまり、状態の変化、失敗時に論点となる範囲を図式化し、用語の定義と設問の前提を対応づけます。
確認ポイント
- 関連する操作を一つのまとまりとして区切れるか
- 処理の途中と完了後で、データ状態の捉え方を分けているか
- 整合性に関する主張が、境界や前提の違いに左右されないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
チェックポイント後にコミットされた更新処理はロールフォワードの対象となり、障害発生時点で未コミットの更新処理はロールバックの対象となります。読出しだけの未コミット処理はデータベースを変更しないため、取消し対象として扱う必要はありません。図ではこの条件から、正しい組合せはアです。
理由
図では、チェックポイント後にコミットされたトランザクションのうち、書込みを含むものをログから再実行します。障害発生時点で未コミットでも書込みを含む処理は、完了前の変更を取り消す対象です。読出しだけの処理はデータベースを書き換えないため、ロールバック対象には含めません。
比較
T1はチェックポイントより前にコミット済みです。T2とT5はチェックポイント後にコミットされ、更新処理を含みます。T3とT4は読出しだけで、T6は障害発生時点で未コミットの更新処理です。この関係を選択肢と照合すると、ロールフォワードとロールバックの組合せが定まります。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。T2とT5はチェックポイント後にコミットされており、いずれも書込みを含むため、障害後にログを用いてロールフォワードします。T6は障害発生時点で未コミットの更新処理なのでロールバックします。T3は読出しだけで、取消しによるデータ変更はありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。T2とT5をロールフォワードする部分は、チェックポイント後にコミットされた書込み処理として適切です。しかし、T3はRead 100だけでWriteを含まず、データベースを変更していないため、T3までロールバックに含める点が誤りです。
選択肢ウ
これは不正解だよ。T2とT5をロールフォワードし、T6をロールバックする部分は処理状態に合っています。一方、T1はチェックポイントより前にコミット済みで、障害後に再実行する対象ではありません。そのため、ロールフォワードにT1を加えている点が誤りです。
選択肢エ
これは不正解だよ。T1をロールフォワードに含めるのは、T1がチェックポイント前にコミット済みである条件と一致しません。また、T3は読出しだけで書込みを行わないため、ロールバック対象ではありません。T1とT3の扱いがともに不適切です。
学習のポイント
チェックポイント、コミット状態、更新処理の有無を組み合わせて復旧対象を判定する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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