DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

概念データモデルの説明として,最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    階層モデル,ネットワークモデル,関係モデルがある。
  2. イ
    業務プロセスを抽象化して表現したものである。
  3. ウ
    集中型 DBMS を導入するか,分散型 DBMS を導入するかによって内容が変わる。
  4. エ
    対象世界の情報構造を抽象化して表現したものである。
解き方のヒントを見る

概念の役割を丁寧に見極める視点

概念を整理するときは、個々の用語の印象だけで判断せず、何を表し、どの対象と関係し、どの段階で役立つ考え方なのかを同じ基準で確認しましょう。説明の目的との対応も意識します。

この問題で問われていること

一つの観点として、概念が担う役割と周囲の概念との関係を、問題文の説明に沿って対応づけてください。名称や印象ではなく、説明の目的と抽象度の整合性を確認することが重要です。

視点

概念を読む際は、対象・関係・目的を切り分け、説明がどの範囲を扱うものかを確認します。用語の連想で決めず、同じ観点で各記述を比較し、役割の説明として自然かを検討します。

確認ポイント

  • 説明されている概念が、何を整理・表現するためのものかを確認する
  • 他の概念との関係が、説明の目的と矛盾していないかを確認する
  • 用語の印象ではなく、対象・範囲・抽象度を同じ基準で比較する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

概念データモデルは、特定のDBMSや保存方式に依存せず、対象世界に存在する情報の構造を抽象化して表現するモデルです。

理由

概念データモデルは、現実世界の対象と、それらの間にある関係などを、実装上の細かな方式から切り離して表す。したがって、対象世界の情報構造を抽象化するという説明が最も適切です。

比較

階層モデルやネットワークモデル、関係モデルはデータモデルの種類に関する説明であり、業務プロセスは情報構造そのものではありません。また、集中型か分散型かはDBMSの導入方式に関する事項です。

選択肢ア

これは不正解だよ。階層モデル、ネットワークモデル、関係モデルは、データをどのような構造で表すかに関するデータモデルの種類である。概念データモデルそのものの説明ではなく、分類を挙げているため適切ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。業務プロセスを抽象化して表現するものは、仕事の流れや処理の手順を分析するためのモデルである。概念データモデルが中心に扱うのは業務手順ではなく、対象世界にある情報の構造である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。集中型DBMSを導入するか、分散型DBMSを導入するかは、システムの構成や運用方式に関する事項である。概念データモデルは、導入するDBMSの方式によって内容が変わるものではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。概念データモデルは、特定のDBMSや保存方式から独立して、対象世界に存在する情報の構造を抽象化して表現する。したがって、この選択肢が概念データモデルの説明として適切である。

学習のポイント

概念データモデルと、データモデルの種類・業務プロセス・DBMS方式を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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