DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア一貫性
- イ原子性
- ウ耐久性
- エ直列化可能性
解き方のヒントを見る
境界から見る整合性
トランザクションの境界を手掛かりに、処理のまとまり、途中状態の扱い、複数処理が関わる場合の整合性を順に整理し、各選択肢がどの観点を説明しているか確認します。用語の定義と前提条件にも注意します。
この問題で問われていること
一つの処理をどこからどこまでの単位として捉えるかに集中し、その境界の前後で、利用者から見える状態や失敗時の扱いを比較して考えてください。関連する用語の意味も確認します。
視点
処理の開始点と終了点を整理し、そのまとまりがデータの一貫した状態とどう関係するかを考えます。途中経過と完了後の状態を混同しないことが重要です。
確認ポイント
- 処理のまとまりと境界がどこに置かれているか確認する
- 途中状態と処理完了後の状態を区別して整理する
- 失敗や中断が起きた場合に、整合性の観点で何を確認するか考える
正解と解説を見る
正解
エ
解説
並列に実行した結果が、T1→T2またはT2→T1のどちらかの直列実行結果と等しい性質は、直列化可能性と呼ばれる。
理由
並列実行では処理が交互に進むことがあるが、その結果がT1とT2のいずれか一方を先に完了させる直列実行の結果と等しければ、直列化可能性を満たす。
比較
一貫性・原子性・耐久性はトランザクションやデータの状態に関する性質です。一方、この問題は並列スケジュールの結果を直列実行と比較しているため、該当する概念が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。一貫性は、トランザクションの実行前後でデータベースが整合性を保つ性質を指す。この設問は、T1とT2を並列実行した結果が、どちらかの直列実行結果と等しいかを問うため、一貫性そのものではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。原子性は、トランザクションを構成する処理を全て実行するか、全く実行しないかのように扱う性質である。設問の焦点は処理の一括性ではなく、並列実行結果と直列実行結果の等価性である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。耐久性は、トランザクションの完了後に、その変更結果が障害などによって失われない性質を指す。ここでは完了後の保存性ではなく、二つの実行順序による結果の等価性が問題になっている。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。直列化可能性は、トランザクションを並列実行した結果が、T1を完了してからT2を実行した場合、またはT2を完了してからT1を実行した場合の結果と等しくなる性質である。
学習のポイント
ACID特性と、トランザクションスケジュールの性質を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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