DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア攻撃対象のWebサーバ1台に対して,多数のPCから一斉にリクエストを送ってサーバのリソースを枯渇させる攻撃と,大量のDNS通信によってネットワークの帯域を消費する攻撃を同時に行う。
- イ攻撃対象のWebサイトのログインパスワードを解読するために,ブルートフォースによるログイン試行を,多数のスマートフォン,IoT機器などから成るボットネットを踏み台にして一斉に行う。
- ウ攻撃対象のサーバに大量のレスポンスが同時に送り付けられるようにするために,多数のオープンリゾルバに対して,送信元IPアドレスを攻撃対象のサーバのIPアドレスに偽装した名前解決のリクエストを一斉に送信する。
- エ攻撃対象の組織内の多数の端末をマルウェアに感染させ,当該マルウェアを遠隔操作することによってデータの改ざんやファイルの消去を一斉に行う。
解き方のヒントを見る
観測点から攻撃の分類を考える視点
攻撃手法を整理するときは、名称や印象だけで判断せず、どこに負荷が現れ、何が変化し、観測者がどの段階を見ているのかを順に切り分けて考えましょう。問題の表現と照合する際も、単一の語だけで結論を急がないことが大切です。
この問題で問われていること
今回の確認では、攻撃を分類する際の「観測する位置」に焦点を絞ります。送信側、経路、受信側など、どの段階の現象を説明している記述なのかを読み取り、他の観点を混ぜずに整理してください。
視点
分類を考えるときは、対象となる現象を一つ選び、発生場所・影響を受ける資源・観測できる変化の関係を整理します。用語の連想ではなく、記述が示す観測対象に注目すると、比較の軸を保ちやすくなります。
確認ポイント
- 記述がどの段階の現象を観測しているか確認する
- 負荷や変化が現れる位置に注目して読む
- 複数の観点を混ぜず、観測位置だけで整理する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
マルチベクトル型DDoS攻撃は、複数の攻撃手法を同時に用いて、サーバの処理資源やネットワーク帯域など異なる部分へ一度に負荷をかける攻撃です。
理由
アは、Webサーバに多数のリクエストを送り資源を枯渇させる攻撃と、大量のDNS通信でネットワーク帯域を消費する攻撃を同時に行っている。異なる種類のDDoS攻撃を組み合わせているため、マルチベクトル型に該当する。
比較
イはブルートフォースによる認証突破、ウは送信元IPアドレスを偽装したDNSの反射・増幅、エはマルウェアによる内部端末への一斉操作を説明している。いずれも、複数の異なるDDoS手法を同時に組み合わせた説明ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。Webサーバへの大量リクエストによってサーバ資源を枯渇させる攻撃と、大量のDNS通信によってネットワーク帯域を消費する攻撃を同時に実施している。異なる攻撃手法を組み合わせて複数の箇所へ負荷を与えるため、マルチベクトル型DDoS攻撃に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。多数のスマートフォンやIoT機器などから成るボットネットを踏み台にして、ブルートフォースによるログイン試行を一斉に行う内容である。攻撃元は多数だが、説明されている中心的な手法はログイン試行であり、異なるDDoS攻撃を同時に組み合わせるものではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。多数のオープンリゾルバへ、攻撃対象サーバのIPアドレスを送信元として偽装した名前解決要求を送り、対象へ大量のレスポンスを集中させる内容である。これはDNSを利用した反射・増幅型の一つの攻撃手法であり、複数の異なる攻撃を同時に行う説明ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。組織内の多数の端末をマルウェアに感染させ、遠隔操作によってデータの改ざんやファイルの消去を一斉に行う内容である。主眼はマルウェアによる内部端末への不正操作であり、複数種類のDDoS攻撃を同時に組み合わせるマルチベクトル型の説明ではない。
学習のポイント
攻撃元の台数ではなく、異なる攻撃手法を同時に組み合わせているかを見分ける。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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