DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア1/((1−R)×A)
- イ1/((1−R)+R/A)
- ウ1/(R+(1−R)/A)
- エ1/(R/A)
解き方のヒントを見る
性能改善の適用範囲を考える視点
性能を高める方法を検討するときは、改善が及ぶ範囲と、評価したい全体の範囲が一致しているかを意識します。局所的な変化だけで全体を判断せず、影響の広がりを整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの処理や部分的な工夫に注目する前に、問題文が示す評価対象全体との関係を確認してください。改善対象と測定対象の範囲をそろえて考えることが、判断の軸になります。
視点
性能改善を考える際は、変更が影響する範囲と、最終的に評価される範囲を分けて整理します。部分の変化を全体の結果へ結び付ける前に、両者の関係を確認しましょう。
確認ポイント
- 改善の対象と評価の対象が、同じ範囲として扱われているか確認する。
- 部分的な変化を、全体の結果と直接同一視していないか見直す。
- 影響が及ぶ範囲を整理したうえで、判断の基準を一つにそろえる。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
システム全体の実行時間を改善前に1とすると、改善対象外の部分は1−Rのままです。改善対象部分は性能がA倍になるため実行時間がR/Aとなり、改善後の全体時間は(1−R)+R/Aです。したがって全体の性能比はその逆数で表され、イが適切です。
理由
改善前の全体実行時間を1と置くと、改善対象部分の実行時間はR、対象外部分は1−Rです。性能がA倍になると対象部分の時間はR/Aとなるため、改善後の全体時間は(1−R)+R/Aです。性能比は改善前時間を改善後時間で割るので、1/((1−R)+R/A)となります。
比較
アは改善対象部分だけでなく対象外部分を含む全体構成を反映していません。ウは改善されない部分までAによる短縮を受ける形になっています。エは改善対象部分だけを全体として扱い、対象外部分の時間を除いています。いずれも二つの部分の実行時間を正しく合計していません。
選択肢ア
これは不正解だよ。分母の(1−R)×Aは、改善対象外の部分と性能比Aを掛け合わせています。しかし対象外部分は改善手法の影響を受けず、実行時間は1−Rのままです。また、改善対象部分の時間R/Aも含まれていないため、システム全体の性能比を表せません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。改善前の全体実行時間を1とすると、改善対象外の部分は1−R、改善対象部分は性能がA倍になるので実行時間がR/Aです。改善後の全体時間は両者の和である(1−R)+R/Aとなり、性能比はその逆数の1/((1−R)+R/A)です。
選択肢ウ
これは不正解だよ。分母のR+(1−R)/Aでは、改善対象部分の割合Rをそのまま時間として扱い、改善後の短縮を反映していません。一方、改善対象外の部分1−RにAを適用しています。改善の影響を受ける部分と受けない部分が逆になっているため不適切です。
選択肢エ
これは不正解だよ。分母のR/Aは、改善対象部分だけの改善後実行時間を示す項目です。しかしシステム全体には、改善対象外の部分の実行時間1−Rも残ります。その部分を加えずに逆数を取っているため、システム全体ではなく対象部分だけの性能比に対応する式です。
学習のポイント
アムダールの法則では、改善後の全体性能を実行時間の短縮割合から求めます。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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