AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問29
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア9.5
- イ13.0
- ウ15.0
- エ17.0
解き方のヒントを見る
減価償却と除却損の整理視点
固定資産に関する計算では、取得後の帳簿上の扱いと、処分時点で生じる差額を分けて考え、各時点の情報を同じ基準で整理することが重要です。判断を急がず、まず項目の役割を区別しましょう。
この問題で問われていること
注目する観点は、減価償却によって帳簿価額がどのように整理され、除却・処分の時点で何との差額を捉えるのかという、時点の切り分けです。この区別を崩さないことが、読み違いを防ぐ手掛かりになります。
視点
計算に入る前に、対象資産の取得時点から処分時点までを時系列で並べ、帳簿上の残り方と処分に伴う変化を別々の欄に整理します。
確認ポイント
- 取得から処分までの時点を整理する
- 帳簿上の情報と処分時の情報を区別する
- 各項目が示す役割を確認してから計算する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
定額法では毎年同じ金額を減価償却します。2年間使用した後のPCの帳簿価額を求め、そこに廃棄費用2万円を加えると、固定資産の除却損は17万円になります。
理由
年間の減価償却費は、取得原価30万円×償却率0.250=7.5万円です。2年間の減価償却累計額は7.5万円×2年=15万円なので、廃棄時の帳簿価額は30万円-15万円=15万円です。ここに廃棄費用2万円を加え、除却損は15万円+2万円=17万円となります。
比較
除却損は、廃棄する資産の帳簿価額だけでなく、廃棄処分のために支払った費用も含めて計算します。残存価額は0円であり、2年間で全額償却する条件ではないため、帳簿価額は0円にはなりません。
選択肢ア
これは不正解だよ。9.5万円は、年間減価償却費7.5万円や廃棄費用2万円を、問題の条件どおりに帳簿価額へ反映した結果とは一致しません。2年間使用した後の未償却残高と、現金で支払った廃棄費用2万円を合わせて計算する必要があります。
選択肢イ
これは不正解だよ。13.0万円は、取得原価30万円、償却率0.250、使用期間2年、廃棄費用2万円を用いた正しい計算結果ではありません。定額法による2年分の減価償却累計額を差し引き、残った帳簿価額に廃棄費用を加える必要があります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。15.0万円は、2年間使用した後のPCの帳簿価額に相当しますが、設問は廃棄費用も含めた除却損を尋ねています。廃棄時に現金で支払った2万円を加えていないため、条件を一部反映していません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。年間の減価償却費は30万円×0.250=7.5万円で、2年間の累計額は15万円です。したがって廃棄時の帳簿価額は15万円となり、廃棄費用2万円を加えた除却損は15万円+2万円=17万円です。
学習のポイント
定額法による減価償却と、廃棄費用を含む除却損の計算方法を学習します。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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