AUシステム監査技術者試験 午前Ⅰ
平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅰ 問26
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業
- イ市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業
- ウ市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
- エ市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業
解き方のヒントを見る
PPMで位置付けを考える視点
各事業を評価するときは、単独の印象や現在の規模だけで判断せず、複数の評価軸を同じ基準で見比べ、事業同士の関係と全体への役割を整理することが大切です。
この問題で問われていること
一つの事業だけを詳しく見るのではなく、示されている評価軸がそれぞれ何を表すかを確認し、軸同士の対応関係から全体の中での位置付けを考える点に集中してください。
視点
PPMでは、事業の位置を考える際に、異なる評価軸の意味を分けて整理し、それぞれの尺度が示す内容を混同せずに比較することが重要です。
確認ポイント
- 評価軸ごとに、何を比較するための情報かを整理できているか
- 単独の規模ではなく、他の事業との相対的な関係を意識できているか
- 個別の印象に偏らず、全体の中での役割として捉えられているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
PPMでは、市場成長率が低く成熟した市場で相対的市場占有率が高い事業は、大きな追加投資を必要とせず安定した資金を生みやすい。その資金が他事業への投資源となる。
理由
投資用の資金源となるのは、市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業です。成熟市場では急速な設備投資などの負担が比較的小さく、高い占有率によって安定した利益や資金を得やすい。
比較
市場成長率が高い事業は成長機会がある一方、事業拡大のために資金を必要としやすい。相対的市場占有率が低い事業も競争力が十分でなく、投資用資金を安定して供給する役割には向きにくい。
選択肢ア
これは不正解だよ。選択肢の「市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業」は、成長市場で強い競争力を持つ事業を示す。成長機会は大きいが、需要拡大への対応や事業拡張のために投資資金を必要としやすく、投資用の資金源とは位置付けにくい。
選択肢イ
これは不正解だよ。選択肢の「市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業」は、成長市場にいるものの競争上の地位が十分でない事業を示す。市場の成長を取り込むには競争力を高める投資が必要で、他事業へ資金を供給する役割ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。選択肢の「市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業」は、成熟市場で高い競争力を持つ事業を示す。大規模な成長投資を抑えながら安定した利益を生みやすく、その余剰資金を成長事業などへの投資に回せる。
選択肢エ
これは不正解だよ。選択肢の「市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業」は、成熟市場で競争力も低い事業を示す。市場自体の成長による拡大余地が小さく、高い占有率による安定収益も期待しにくいため、投資用の資金源には適さない。
学習のポイント
PPMの四つの事業分類と、資金を生み出す事業の特徴を結び付けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅰ 問26(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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