AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和7年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査対象の部門に所属し,業務を熟知した監査人が監査を行うこと
- イ監査を行う組織の権限と最終的な責任を組織体外部の専門家へ委譲すること
- ウ組織体外部の独立した専門家による点検・評価を定期的に受けること
- エ組織体内部の監査実施後の意見聴取を客観性維持のために省略すること
解き方のヒントを見る
監査品質を考える一つの視点
この問題では、個別の用語や手順を暗記する前に、監査活動の品質をどの時点で捉え、得られた結果を次の改善へどう結び付けるかという流れに注目して整理します。
この問題で問われていること
確認する観点は、品質を評価するための情報が単発の判断で終わらず、記録・振り返り・見直しを通じて次の監査活動へ反映される構造になっているか、という一点です。
視点
品質管理と継続的改善を考えるときは、実施前の準備、実施中の確認、実施後の評価を時間の流れに沿って分け、評価結果が次の計画や運用の見直しに戻る関係を整理すると考えやすくなります。
確認ポイント
- 品質を確認する情報が、どの段階で集められるかを見る
- 評価や振り返りの結果が、次の活動に戻る関係を確認する
- 一時的な対応と、継続的な見直しを区別して整理する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
システム監査の品質を維持し、監査業務の改善によって品質を高めるには、監査組織から独立した専門家による点検・評価を定期的に受けることが適切です。外部からの客観的な評価によって、監査業務の実施状況や改善点を確認できる。
理由
監査品質の維持・向上には、監査を行う組織自身の管理に加えて、組織体外部の独立した専門家による点検・評価を定期的に受ける仕組みが有効です。内部だけでは見落としや評価の偏りが生じる可能性があるため、外部の客観的な視点を取り入れる。
比較
監査対象部門に所属する監査人は独立性を損ない、権限や最終責任を外部専門家に委譲することも適切ではありません。また、監査後の意見聴取を省略すると、改善に必要な評価情報を得られない。
選択肢ア
これは不正解だよ。監査対象の部門に所属する者が監査を行うと、自分の所属する業務や上司の管理状況を評価することになり、監査人としての独立性や客観性が損なわれるおそれがある。業務を熟知していることだけでは、品質管理上の要件を満たさない。
選択肢イ
これは不正解だよ。組織体外部の専門家は、監査品質を点検・評価する立場として活用できるが、監査を行う組織の権限や最終的な責任まで委譲するものではない。監査組織が自らの責任を保持した上で、外部の客観的な評価を受けることが適切である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。システム監査の品質を維持し、監査業務の改善を通じて品質を高めるには、組織体外部の独立した専門家による点検・評価を定期的に受けることが適切である。外部の客観的な視点により、監査業務の問題点や改善事項を確認できる。
選択肢エ
これは不正解だよ。監査実施後の意見聴取を省略すると、監査対象や関係者から得られる有用な情報を失い、監査業務の改善機会を減らしてしまう。客観性を維持するために必要なのは意見聴取の一律省略ではなく、適切な方法で評価情報を収集することである。
学習のポイント
監査品質管理では、独立性と客観的な外部評価の確保が重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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