AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア自社の強みと弱み,市場における機会と脅威を,分類ごとに列挙して,事業戦略における企業の環境分析を行う。
- イ製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
- ウ製品の市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
- エ製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。
解き方のヒントを見る
成長戦略の整理軸を確認する
表の各区分を覚え込むより、成長の方向を整理するために置かれた二つの観点が何を表すかを確認し、それぞれの組み合わせが示す意味を丁寧に読み取ることが大切です。
この問題で問われていること
選択肢を比べるときは、個別の名称や印象ではなく、縦横の観点がどのように組み合わされ、成長の方向性を説明しているかという対応関係だけに注目する姿勢を保ってください。
視点
成長戦略の枠組みは、複数の観点を交差させて整理する道具として捉えます。各区分の名称を先に暗記せず、表の構造と区分同士の関係を確認し、説明がどの位置づけに対応するかを丁寧に見ます。
確認ポイント
- 表が整理している二つの観点が、それぞれ何を比較するためのものか確認する
- 各区分の説明が、表のどの組み合わせに対応するかを順に照合する
- 名称の印象ではなく、成長の方向性を表す整理の仕方と説明が一致するか確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を既存・新規の二軸で捉え、市場浸透、製品開発、市場開拓、多角化という事業拡大の方向性を整理する。
理由
アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場の組合せから成長戦略を分類する考え方です。既存製品・既存市場、 新製品・既存市場、既存製品・新市場、新製品・新市場という視点で、事業拡大の方向性を整理する。
比較
強み・弱み・機会・脅威を扱うのは環境分析、市場成長率と市場占有率を扱うのは事業ポートフォリオ分析、製品の導入期から衰退期までを扱うのは製品ライフサイクルであり、いずれも本問の成長マトリクスとは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。この記述は、自社の強みと弱み、市場の機会と脅威を整理して企業環境を分析する内容であり、SWOT分析に該当する。製品と市場の組合せから事業拡大の方向性を分類するアンゾフの成長マトリクスの説明ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を既存・新規の二つの視点で整理し、事業拡大の方向性を市場浸透、製品開発、市場開拓、多角化に分類する。この記述はその特徴を正しく説明している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。製品の市場占有率と市場成長率を基準に事業ごとの経営資源配分を検討するのは、PPMなどの事業ポートフォリオ分析である。アンゾフの成長マトリクスが用いる製品と市場の既存・新規という分類とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。製品の導入期、成長期、成熟期、衰退期という時間的な段階に応じて施策を考えるのは、製品ライフサイクルの考え方である。製品と市場の組合せから成長戦略を分類する説明ではない。
学習のポイント
経営戦略で用いる成長方向の分類と、他の代表的な分析枠組みとの違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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