AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル)によれば,システム及び/又はソフトウェア製品の品質特性の定義のうち,“性能効率性”の定義はどれか。

選択肢

  1. ア
    意図した保守者によって,製品又はシステムが修正することができる有効性及び効率性の度合い
  2. イ
    明記された状態(条件)で使用する資源の量に関係する性能の度合い
  3. ウ
    明示された時間帯で,明示された条件下に,システム,製品又は構成要素が明示された機能を実行する度合い
  4. エ
    明示された状況下で使用するとき,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を,製品又はシステムが提供する度合い
解き方のヒントを見る

性能特性を整理する着眼点

性能に関する設問では、用語の印象だけで選ばず、対象が何を評価し、どの条件で、どのような観点から説明されているかを分けて読み取り、記述同士の役割の違いを丁寧に確認することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、性能という言葉に結び付けた連想を広げすぎず、各記述が示す評価対象と測定・判断の視点が、設問の分類軸と整合しているかを確認し、説明の焦点を一つに絞って読んでください。

視点

概念を整理するときは、まず評価の対象、前提となる条件、観測される結果、利用者や運用者にとっての意味を切り分けます。そのうえで、記述がどの視点を中心に述べているかを確認し、似た印象の語を同じものとして扱わないようにします。

確認ポイント

  • 記述が評価しようとしている対象は何か
  • 前提条件と観測結果が混同されていないか
  • 説明の中心となる評価視点は一貫しているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

性能効率性は、明記された条件で使用する資源の量に関係する性能の度合いを表します。ほかの選択肢は保守性、信頼性、機能適合性に関する定義です。

理由

性能効率性は、システムやソフトウェアが明記された状態・条件で動作するとき、使用する資源の量に関係する性能の度合いを示します。したがって、資源量と性能の関係を述べた記述が該当する。

比較

アは保守性、ウは明示された時間帯や条件下で機能を実行する信頼性、エは明示的・暗黙のニーズを満たす機能適合性の説明です。これらは性能効率性とは評価対象が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。この記述は、意図した保守者が製品やシステムを修正できる有効性・効率性の度合いを述べている。これは保守に関する品質特性の説明であり、明記された条件での資源量と性能の関係を示す性能効率性の定義ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。明記された状態や条件で使用する資源の量に関係する性能の度合いを述べており、性能効率性の定義に一致する。処理性能そのものだけでなく、指定条件における資源使用量との関係を評価する点が重要である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。明示された時間帯と条件下で、システムや製品などが明示された機能を実行する度合いを述べている。この記述は時間や条件下での機能実行に関する信頼性の説明であり、資源量に関係する性能効率性とは異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。明示的ニーズと暗黙のニーズを満足させる機能を、製品やシステムが提供する度合いを述べている。この記述は機能が要求を満たすかを扱う機能適合性の説明であり、資源使用量に関する性能効率性ではない。

学習のポイント

JIS X 25010の品質特性を、定義中の対象と評価観点から区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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