AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査基準に関連し,かつ,検証できる,記録,事実の記述又はその他の情報
- イ監査のための活動及び手配事項を示すもの
- ウ客観的証拠と比較する基準として用いる一連の要求事項
- エ特定の目的に向けた,決められた期間内で実行するように計画された一連の監査に関する取決め
解き方のヒントを見る
監査用語は役割の違いで区別する
監査に関する用語は似た言葉が多く、名前の印象だけで判断すると取り違えやすい分野です。それぞれの用語が監査の中でどのような役割を担い、他の用語とどう関係するかという一つの観点に絞って、提示された内容を照らし合わせてみましょう。
この問題で問われていること
問われているのは用語の名称の暗記ではなく、各用語が監査の中で何を指し、他の用語とどのような関係にあるかの理解です。似た語どうしを並べたとき、その位置付けの違いを自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討しましょう。
視点
マネジメントシステム監査の指針のような規格類では、用語が単独で存在するのではなく、互いに参照し合う形で定義されることが多くあります。ある用語の説明の中に別の用語が登場する場合、その参照関係をたどると、それぞれの用語が監査全体の中で担う役割が見えてきます。名称の響きではなく、この役割の違いに注目して整理することが、用語を区別する際の基本的な考え方です。
確認ポイント
- 各用語が「何を指すもの」なのかを、自分の言葉で短く言い換えられるか確認する
- ある用語の説明に別の用語が含まれている場合、どちらがどちらを参照しているかという関係の向きを意識する
- 名称の似た語句に引きずられず、監査の中での役割の違いを根拠に判断できているか見直す
正解と解説を見る
正解
エ
解説
監査プログラムは、特定の目的を達成するため、決められた期間内に実行する一連の監査について計画された取決めを指します。
理由
監査プログラムは、特定の目的に向けて、一定期間内に実施する一連の監査を計画・管理するための取決めです。単独の監査で使う証拠や基準そのものではありません。
比較
アは監査証拠、ウは監査基準に該当する。イは監査活動や手配を示す個別の計画に近い表現であり、複数の監査を一定期間にわたり組み合わせる監査プログラムとは対象範囲が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。記録、事実の記述、その他の情報は、監査基準に関連し、検証できる監査証拠を説明する内容である。特定期間に実行する一連の監査についての計画や取決めを示す定義ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。監査のための活動及び手配事項を示すものという説明は、個別の監査を進めるための計画に当たる。監査プログラムが示す、目的・期間・一連の監査という範囲を十分に表していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。客観的証拠と比較する基準として用いる一連の要求事項は、監査基準の説明である。監査の判定に使う要求事項を指しており、一定期間に実施する複数の監査の取決めではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。監査プログラムは、特定の目的に向け、決められた期間内で実行するよう計画された一連の監査に関する取決めである。目的、期間、一連の監査という定義の要点をすべて含んでいる。
学習のポイント
監査証拠、監査基準、監査計画、監査プログラムの定義を対象範囲で区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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