AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和3年度秋期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

当期末の決算において,表に示した損益計算資料が得られた。当期の営業利益は何百万円か。
単位は百万円。売上高1,500,売上原価1,000,販売費及び一般管理費200,営業外収益40,営業外費用30。
単位は百万円。売上高1,500,売上原価1,000,販売費及び一般管理費200,営業外収益40,営業外費用30。

選択肢

  1. ア
    270
  2. イ
    300
  3. ウ
    310
  4. エ
    500
解き方のヒントを見る

損益区分を整理する基本視点

損益項目の区分と利益の関係を考えるときは、各項目がどの活動や期間に対応するかを整理し、分類の違いが利益の捉え方や比較のしやすさにどう影響するかを丁寧に確認します。

この問題で問われていること

一つの観点として、各損益項目を性質や発生源の近いまとまりに分けたうえで、区分の境界と集計範囲が一貫し、利益の構成を無理なく説明できているかをまず慎重に確かめます。

視点

項目名だけで判断せず、発生の背景、継続性、通常の活動との関係を順に見比べます。区分同士の役割が重なっていないか、集計する範囲が一貫しているかを確認すると、利益の構造を整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 各項目の発生源と性質を整理する
  • 区分の境界と集計範囲の一貫性を確認する
  • 分類結果が利益の構成を説明できるか見直す
正解と解説を見る

正解

イ

解説

営業利益は、売上高1、500百万円から売上原価1、000百万円と販売費及び一般管理費200百万円を差し引いて求めます。営業外収益40百万円と営業外費用30百万円は営業利益の計算には含めません。したがって、計算式は1、500百万円-1、000百万円-200百万円=300百万円です。

理由

営業利益は、企業の本業による収益力を示す利益です。表の売上高1、500百万円から、売上原価1、000百万円と販売費及び一般管理費200百万円を差し引きます。式は、1、500百万円-1、000百万円-200百万円=300百万円です。営業外収益40百万円と営業外費用30百万円は、営業利益の算定対象ではありません。

比較

営業外収益と営業外費用を加減すると、営業利益ではなく営業外損益を反映した別の利益になります。この設問では、営業利益の計算に必要な売上高、売上原価、販売費及び一般管理費だけを使うため、単位を百万円のままそろえて計算します。

選択肢ア

これは不正解だよ。表の条件から営業利益を計算すると、売上高1,500百万円から売上原価1,000百万円と販売費及び一般管理費200百万円を差し引くため、300百万円になります。270百万円はこの公式の計算結果と一致しません。公式資料だけでは、270百万円になった具体的な誤計算過程までは特定できません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。営業利益は、売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を差し引いて求めます。式は、1,500百万円-1,000百万円-200百万円=300百万円です。営業外収益40百万円と営業外費用30百万円は営業利益の計算に含めないため、表の条件に整合する値は300百万円です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。営業利益の計算対象は、売上高1,500百万円、売上原価1,000百万円、販売費及び一般管理費200百万円です。これらから求める値は300百万円であり、310百万円にはなりません。営業外収益40百万円や営業外費用30百万円を含めると営業利益の区分と異なるため、310百万円の具体的な導出は公式資料から断定できません。

選択肢エ

これは不正解だよ。売上高1,500百万円から売上原価1,000百万円と販売費及び一般管理費200百万円を差し引くと、営業利益は300百万円です。500百万円は、販売費及び一般管理費を差し引かない場合の売上総利益に相当する値で、営業利益とは異なります。したがって、費用の区分が公式条件と一致しません。

学習のポイント

営業利益と営業外損益を区別して、利益の段階ごとの計算範囲を確認する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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