AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 システム監査技術者 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア外部委託に関する契約の管理
- イシステムの運用管理
- ウシステムの開発・保守に係る管理
- エ利用部門によるエラーデータの修正と再処理
解き方のヒントを見る
対象を見分けるための一つの視点
業務処理統制を考えるときは、個別の用語や名称を覚えるより、設問が扱う統制の目的と、どの業務段階に関係するかを対応づけて整理することが大切です。全体の流れも意識します。
この問題で問われていること
選択肢を読む際は、その内容が業務の流れのどの時点で、何を確かめたり防いだりする観点に結び付いているかだけに注目し、表面的な語句の一致で判断しないようにします。丁寧に比べます。
視点
まず統制の目的を抽象化し、次に業務の流れの中で確認・承認・記録などの役割がどこに位置付くかを整理します。個別方式の暗記ではなく、役割と対象範囲の対応を軸に考えます。
確認ポイント
- 統制が対象とする業務上の目的を一言で整理できるか
- その統制が業務の流れのどの段階に関係するか
- 選択肢の語句ではなく役割と対象範囲の対応を確認したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ITに係る業務処理統制とは、業務で扱うデータが正しく処理され、誤りが適切に修正・再処理されることを確保する統制です。
理由
利用部門によるエラーデータの修正と再処理は、業務で発生したデータの誤りを正し、処理結果の正確性や完全性を確保する活動です。このため、ITに係る業務処理統制に該当する。
比較
外部委託契約の管理、システムの運用管理、システムの開発・保守に係る管理は、システム環境を全体的に支える管理活動であり、業務処理統制ではなくIT全般統制に分類される。
選択肢ア
これは不正解だよ。外部委託に関する契約の管理は、委託先との責任分担やサービス内容、管理方法などを定める活動である。個別の業務データを入力・処理・修正する統制ではなく、システム環境を支えるIT全般統制に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。システムの運用管理は、通常の稼働監視、障害対応、バックアップなど、システムを安定して利用するための管理である。個々の業務処理におけるデータの誤りを直接統制するものではなく、IT全般統制に分類される。
選択肢ウ
これは不正解だよ。システムの開発・保守に係る管理は、仕様変更やプログラム変更を適切に承認・テスト・反映するための活動である。業務データの処理結果を直接確保する統制ではなく、システム全体を管理するIT全般統制に該当する。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利用部門によるエラーデータの修正と再処理は、業務処理で生じた誤りを訂正し、正しいデータとして再び処理する活動である。業務データの正確性や処理の完全性を確保するため、ITに係る業務処理統制に該当する。
学習のポイント
IT全般統制と業務処理統制の対象範囲を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針