AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アISP“A”管理下の固定IPアドレスのPCから送信しようとしたが,受信者の承諾を得ていなかった広告の電子メール
- イISP“A”管理下の固定IPアドレスのPCから送信しようとしたが,送信元IPアドレスがDNSで逆引きできなかった電子メール
- ウISP“A”管理下の動的IPアドレスのPCからISP“A”のメールサーバを経由して送信される電子メール
- エISP“A”管理下の動的IPアドレスのPCからISP“A”のメールサーバを経由せずに直接送信される電子メール
解き方のヒントを見る
メール送信経路と認証方式の整理
迷惑メール対策を考えるときは、メールがどの経路を通ったかという観点と、送信者に関する確認情報という観点を分けて捉え、設問中の語句がどの役割を指すかを丁寧に整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点として、各用語が示している対象を見極めることに集中します。経路そのものを表すのか、送信者やメッセージに関する確認を表すのかを、問題文の文脈に沿って読み分けてください。
視点
送信に関する説明を読む際は、通信の流れを表す情報と、送信者に関する確認を表す情報を同じものとして扱わないことが大切です。まず設問の主語と目的を確認し、どの対象について述べているかを整理してから判断しましょう。
確認ポイント
- 設問の主語が示す対象を確認する
- 経路を説明する語と確認を説明する語を分けて読む
- 目的と文脈に照らして用語の役割を整理する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
OP25Bは、迷惑メールの大量送信を抑えるため、動的IPアドレスの端末から外部宛てへ直接行われるSMTP通信を制限する。ISPのメールサーバを経由する送信はこの制限対象とは異なる。
理由
SMTP-AUTHを使わない端末が、ISPのメールサーバを経由せず、動的IPアドレスから宛先側のメールサーバへ直接送信すると、OP25Bによる遮断対象になる。これは動的IPアドレス帯域からの直接的な25番ポート通信を制限し、迷惑メール送信を抑止する仕組みです。
比較
固定IPアドレスからの送信や、ISPのメールサーバを経由する送信は、一般に動的IPアドレスから外部へ直接送信する通信とは扱いが異なる。広告の承諾の有無やDNS逆引きの可否は、設問のOP25Bによる遮断条件そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。広告メールで受信者の承諾を得ていないことは、迷惑メールに関する別の問題であり、OP25Bが判定する主な条件ではない。また、この選択肢は固定IPアドレスのPCからの送信であり、動的IPアドレスから外部へ直接SMTP接続する条件にも一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。送信元IPアドレスをDNSで逆引きできるかどうかは、メールサーバの受入れ判断や送信元確認に関係する場合がある。しかし、OP25Bの遮断条件は主として動的IPアドレスから外部へ直接SMTP送信する経路であり、固定IPであるこの選択肢とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。動的IPアドレスのPCを使っていても、ISP“A”のメールサーバを経由して送信する場合は、端末が宛先側のメールサーバへ直接SMTP接続する形ではない。したがって、OP25Bが想定する直接送信の遮断条件には該当しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。動的IPアドレスのPCがISP“A”のメールサーバを経由せず、別ISPの宛先へ直接SMTP送信している。このような動的IPアドレスから外部への直接送信は、迷惑メール対策OP25Bの制限対象となるため、SMTP-AUTHを利用していない場合は遮断される。
学習のポイント
OP25Bの対象となる送信経路と、SMTP-AUTHやISPのメールサーバ経由の関係を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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