AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査対象に最も適合した監査手続を決定するために,幾つかの監査技法を試行する。
- イ計算モジュールの正確性を確認するために,ソースプログラムをレビューする。
- ウ全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し,その処理の正当性について判断する。
- エ抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
解き方のヒントを見る
監査手続を整理する視点の要点
監査手続の種類を考えるときは、名称の暗記だけで判断せず、監査人が何を確かめるために、どの対象へ、どのような証拠の取り方を用いるのかという観点で整理しましょう。全体の関係を意識します。
この問題で問われていること
選択肢を読む際は、手続の呼び名よりも、確認の対象と証拠を得るための働きに注目し、同じ目的に見える記述でも観察する対象や確かめ方の違いを丁寧に区別してください。対応関係を意識しましょう。
視点
監査手続は、監査上の目的に対して、どの対象からどのような証拠を得ようとする活動なのかという枠組みで捉えると整理しやすくなります。用語の印象だけでなく、対象・目的・証拠の関係を対応づけて考えます。
確認ポイント
- 手続が確かめようとしている監査上の目的は何か。
- 主にどの対象や記録、関係者に着目しているか。
- 得られる証拠の性質を、記述どおりに捉えられているか。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
試査とは、トランザクションデータなどから一定件数を抽出して監査手続を適用し、その結果を基にデータ全体の正当性を判断する方法です。全件を対象にはしません。
理由
試査では、監査対象から一定のデータを抽出し、そこへ監査手続を適用します。その結果を基に、抽出元であるデータ全体の正当性について判断します。
比較
監査技法を試すことは手続選定のための試行であり、ソースプログラムのレビューは特定の確認方法です。また、全件への適用は試査ではなく、全数調査に当たります。
選択肢ア
これは不正解だよ。幾つかの監査技法を試行して最適な監査手続を決めることは、監査対象から一部のデータを抽出して検証する試査ではありません。これは監査手続の選定や検討に関する説明です。
選択肢イ
これは不正解だよ。ソースプログラムをレビューして計算モジュールの正確性を確認することは、プログラムの内容を検証する監査手続です。一定件数のデータを抽出して全体を判断する試査の説明ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。全てのトランザクションデータに監査手続を適用する方法は、対象を抽出して確認する試査とは異なります。全件を調べて処理の正当性を判断するため、全数調査に当たる説明です。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。試査は、トランザクションデータから一定件数を抽出して監査手続を適用し、その結果を用いてデータ全件の正当性を判断する方法です。抽出による確認と全体への判断が示されています。
学習のポイント
試査の定義と、全件調査・監査技法の試行・ソースプログラムレビューとの違いを理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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