AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア人事マスタに未登録の社員の勤怠データは,通常の入力操作では入力できないこと
- イデータ入力を行う担当者に,正規の手続によってアクセス権限が付与されていること
- ウ入力された勤怠時間に対する限界値チェック機能が,システムに組み込まれていること
- エ入力された内容がプルーフリストとして出力され,人事部の管理者が入力原票と照合を行っていること
解き方のヒントを見る
入力漏れ防止統制を考える視点
入力漏れを防ぐ統制を評価するときは、担当者の注意だけでなく、処理の流れのどの段階で未入力を捉え、確認や是正につなげる設計になっているかという観点に絞って整理します。
この問題で問われていること
選択肢を比べる際は、入力が欠けた状態を発見できる仕組みと、その後に適切な確認・修正へ結び付く仕組みが、業務の流れに沿って説明されているかを一つの軸で確認してください。
視点
評価では、統制の目的、実施されるタイミング、検知後の対応が一貫しているかを確認し、単なる作業手順や結果だけで判断しないようにします。
確認ポイント
- 漏れを捉える場面が、業務のどの段階に置かれているか
- 検知した後の確認や修正につながる流れが明確か
- 統制の説明が、目的と実施方法の両面で整合しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
勤怠データの入力漏れを発見するには、入力されたデータの内容を一覧化し、本来入力されるべき原票などと照合できることが重要です。権限管理や未登録者の排除、値の限界値チェックは別の統制目的に対応する。
理由
プルーフリストは入力済みの勤怠データを一覧として出力するものであり、人事部の管理者が入力原票と照合すれば、原票にあるのにシステムへ入力されていないデータを発見できる。このため、入力漏れを発見するコントロールの評価項目として適切です。
比較
他の選択肢は、入力対象者の登録状況、入力担当者の権限、勤怠時間の値の妥当性を確認する統制です。いずれも重要な管理項目だが、入力原票との照合によって入力漏れそのものを発見するコントロールとは目的が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。人事マスタに未登録の社員の勤怠データを通常操作で入力できないことは、登録された対象者だけを処理対象にする入力制御である。未登録者の排除は確認できるが、登録済み社員の勤怠データが入力されていないという漏れを発見する仕組みではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。データ入力担当者に正規の手続でアクセス権限が付与されていることは、担当者の認証や権限管理が適切かを確認する評価項目である。誰が入力できるかを管理するものであり、入力原票と実際の入力結果を比べて漏れを発見する統制ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。入力された勤怠時間に対する限界値チェック機能は、極端に大きい時間など、入力値が許容範囲を外れていないかを検査するものである。値の妥当性を確認する統制であり、入力されるべき勤怠データ自体が欠落していないかを確認するものではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。入力内容をプルーフリストとして出力し、人事部の管理者が入力原票と照合すれば、原票に記載されているのにシステムへ入力されていない勤怠データを確認できる。入力結果と原記録の突合によって、入力漏れを発見できるため適切である。
学習のポイント
入力漏れ対策と、権限管理・入力値検査など他の統制目的を区別して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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