AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

インシデントの究明やシステム監査にも利用できる,証拠を収集し保全する技法はどれか。

選択肢

  1. ア
    コンティンジェンシープラン
  2. イ
    サンプリング
  3. ウ
    ディジタルフォレンジックス
  4. エ
    ベンチマーキング
解き方のヒントを見る

証拠を扱うときの確認視点

証拠の収集と保全を考えるときは、対象の価値だけでなく、後から内容や扱いを説明できる状態をどう維持するかという観点で、各記述の前提と目的を落ち着いて確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、証拠が得られてから確認・共有・保管されるまでの流れに、説明可能性や信頼性を損なう要因がないかを、問題文の条件に照らして検討してください。特に各段階のつながりに注目しましょう。

視点

証拠を扱う一連の流れについて、後から経緯や状態を説明できるかという観点で、各記述が示す目的と前提を整理しましょう。

確認ポイント

  • 証拠を扱う各段階の目的が、同じ観点から説明できるか確認する
  • 後から経緯や状態を説明する際に必要となる前提を整理する
  • 収集から保管までのつながりに不自然な点がないか検討する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

インシデントの究明やシステム監査では、電子データなどを証拠として収集し、完全性や改変の有無に配慮して保全する技法が必要です。この技法がディジタルフォレンジックスです。

理由

ディジタルフォレンジックスは、コンピュータやネットワークなどに残るディジタルデータを調査対象として収集・保全し、インシデントの原因究明や監査に役立てる技法です。設問の「証拠を収集し保全する」という説明に合致します。

比較

コンティンジェンシープランは障害や災害発生時の対応計画、サンプリングは全体から一部を抽出して調査する方法、ベンチマーキングは他組織や基準との比較手法です。いずれも証拠の収集・保全を専門に扱う技法ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。コンティンジェンシープランは、障害や災害などの緊急事態が発生した場合に、業務やシステムを継続・復旧するための対応計画を指す。インシデントの究明に使う証拠を収集し、保全する技法そのものではないため、設問の説明には該当しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。サンプリングは、監査や調査の対象となる母集団から一部を抽出し、その結果から全体の状況を評価する方法である。証拠の収集範囲を決める場面に関係することはあっても、証拠を収集・保全する専門技法を表す用語ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ディジタルフォレンジックスは、コンピュータやネットワークなどに残る電子的な情報を証拠として収集し、改変を防ぎながら保全・分析する技法である。インシデントの究明だけでなく、システム監査にも利用できるため、設問の説明に合致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。ベンチマーキングは、自組織の業務や性能などを、他組織や標準的な指標と比較して改善点を見つける手法である。比較による評価を目的とするもので、インシデント究明やシステム監査で証拠を収集し保全する技法ではない。

学習のポイント

各用語の目的と、証拠の収集・保全との関係を区別して覚えます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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