AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

経済産業省の“営業秘密管理指針”に基づく営業秘密データの管理状況について監査を行うとき,秘密管理性のチェックポイントはどれか。

選択肢

  1. ア
    当該データが経営効率の改善に役立っているかどうかを分析していること
  2. イ
    当該データの記録媒体に秘密を意味する表示をしていること
  3. ウ
    当該データの内容が刊行物に掲載されていないかを定期的に確認していること
  4. エ
    当該データの内容が公序良俗に反していないかを確認していること
解き方のヒントを見る

監査対象と比較軸の整理

監査の択一問題では、対象となる業務・記録・仕組みと、何を基準に比べるのかを分けて捉えます。設問中の条件がどの対象に関係するかを整理し、用語の役割を取り違えないように確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの視点として、比較の組み合わせに注目します。比較される対象、基準となる資料や状態、確認する目的をそれぞれ区別し、設問の表現がどの関係を示しているかを丁寧に読み取ってください。

視点

システム監査では、対象の範囲と評価の基準を切り分けて整理すると、論点の混同を防ぎやすくなります。対象が業務、情報、統制、記録のいずれに近いか、また比較条件が時点、基準、実施状況など何を示すかを確認します。

確認ポイント

  • 比較される対象を一文で言い換える
  • 基準・条件・時点の役割を分けて読む
  • 設問が求める確認目的を特定する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

秘密管理性の監査では、対象データが秘密として扱われ、秘密情報であることを認識できる表示や取扱いが行われているかを確認する。記録媒体への秘密表示は、その管理状況を示す具体的なチェックポイントです。

理由

営業秘密として保護されるには、情報が秘密として管理されていることが必要です。記録媒体に秘密を意味する表示を付けることは、秘密情報であることを明確にし、秘密管理性を確保するための措置に当たる。

比較

経営効率への貢献は有用性、刊行物への掲載確認は非公知性に関係する観点であり、秘密管理性そのものを確認する措置ではありません。公序良俗への適合性も、営業秘密としての秘密管理状況とは別の判断事項です。

選択肢ア

これは不正解だよ。当該データが経営効率の改善に役立っているかどうかの分析は、データの有用性や業務上の価値を評価する観点である。秘密情報として認識できる表示や取扱いを確認するものではないため、秘密管理性のチェックポイントには該当しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。当該データの記録媒体に秘密を意味する表示をすることは、その情報を秘密として扱っていることを明示し、利用者にも秘密情報であると認識させる管理措置である。したがって、営業秘密データの秘密管理性を監査する際の適切なチェックポイントである。

選択肢ウ

これは不正解だよ。当該データの内容が刊行物に掲載されていないかを定期的に確認することは、情報が公に知られていない状態かどうかを確認する観点である。秘密として管理する表示や取扱いを直接確認するものではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。当該データの内容が公序良俗に反していないかの確認は、情報内容の適法性や社会的な妥当性に関する判断である。秘密情報として表示し、関係者が秘密だと認識できる管理状況の確認とは異なる。

学習のポイント

営業秘密の三要件のうち、秘密管理性を示す具体的な管理措置を識別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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