AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

インシデントの究明やシステム監査にも利用できる,証拠を収集し保全する技法はどれか。

選択肢

  1. ア
    コンティンジェンシープラン
  2. イ
    サンプリング
  3. ウ
    ディジタルフォレンジックス
  4. エ
    ベンチマーキング
解き方のヒントを見る

証拠を扱う目的と前提の見極め

証拠に関する技法を整理するときは、名称や印象だけで判断せず、何を明らかにし、どの段階で、どのような制約の下で役立つかという目的との対応に注目しましょう。用語の細部より、役割の境界を確かめることが大切です。

この問題で問われていること

各説明が示す作業の細かな手順ではなく、証拠を扱う目的と利用場面の関係を一つの軸にして、説明全体の役割が問いの観点と整合しているかを確認してください。

視点

技法を比較するときは、対象・目的・利用される局面のつながりを整理し、似た言葉の印象ではなく、説明が担う役割の範囲に注目します。

確認ポイント

  • その説明が主に扱う目的を確認する
  • 利用される場面や前提条件を整理する
  • 目的と説明内容の対応関係を見直す
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

インシデントの究明やシステム監査で証拠を収集・保全する技法は、ディジタルフォレンジックスです。電子データの改変を抑え、調査に利用できる形で扱います。

理由

ディジタルフォレンジックスは、コンピュータや記録媒体などに残る電子データを調査対象として、証拠能力を損なわないように収集、保全、分析する技法です。インシデントの原因究明やシステム監査に利用されます。

比較

他の選択肢は、緊急時の対応計画、母集団から一部を抽出して調べる方法、組織や製品などの性能を比較する方法です。いずれも電子的証拠を収集して保全する専門技法そのものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。コンティンジェンシープランは、災害や障害などの不測の事態が発生した場合に、業務やシステムを継続・復旧するための計画です。証拠となる電子データを収集し、改変を防ぎながら保全・分析する技法を指すものではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。サンプリングは、監査対象などの全体から一部を抽出して調査し、全体の状況を推定する方法です。調査対象を選ぶ手法であり、インシデントに関する電子的証拠を収集して保全する専門技法ではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ディジタルフォレンジックスは、コンピュータや記録媒体などに残る電子データを、証拠としての信頼性を保ちながら収集・保全・分析する技法です。インシデントの究明やシステム監査に利用できます。

選択肢エ

これは不正解だよ。ベンチマーキングは、他組織や標準的な指標などと比較して、自組織の業務や性能の改善点を見つける手法です。電子データを証拠として収集し、保全や分析を行う技法とは目的と対象が異なります。

学習のポイント

証拠性を保った電子データの収集・保全・分析を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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