AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成24年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アURLフィルタリング機能
- イ暗号化機能
- ウウイルス検疫機能
- エ情報漏えい検知機能
解き方のヒントを見る
拡張ヘッダの役割を整理する視点
各候補を読むときは、機能名の印象だけで判断せず、どの通信上の課題を対象にし、どの段階で、何を確認・制御する仕組みなのかという対応関係に注目して整理しましょう。用語の似ている点と異なる点も分けて考えます。
この問題で問われていること
一つの観点として、説明されている仕組みが何を守るためのものかと、通信のどの部分に関与するかを対応づけて確認してください。目的と位置づけを混同しないことが重要です。
視点
安全機能を整理するときは、名称の暗記よりも、保護したい対象、確認する情報、関与する通信上の位置づけを分けて考えると、説明の意味を比較しやすくなります。
確認ポイント
- 保護の対象が何として説明されているか確認する
- 通信のどの段階に関わる説明かを整理する
- 目的と手段の説明が混同されていないか見直す
正解と解説を見る
正解
イ
解説
IPv6の拡張ヘッダには、通常の転送処理に加えてセキュリティ関連の処理を指定できるものがある。これに対し、URL filteringやウイルス検疫、情報漏えい検知は、主にアプリケーション内容や通信を監視する装置・ソフトウェアの役割です。
理由
IPv6では、拡張ヘッダを利用してパケットに認証や機密性保護などのセキュリティ処理を組み込める。したがって、設問のようにIPv6の拡張ヘッダによって実現できる機能を問われた場合は、通信プロトコルの機能として提供される保護を選ぶ。
比較
URLの閲覧先制御、ウイルスの検疫、情報漏えいの検知は、URLやデータ内容を検査する仕組みであり、一般にファイアウォール、プロキシ、ウイルス対策製品、DLP製品などが担う。IPv6拡張ヘッダそのものの役割とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。URLフィルタリング機能は、接続先のURLやWebアクセスの内容を確認して許可・遮断を判断する機能である。IPv6パケットに追加情報を持たせる拡張ヘッダだけで、URLの分類や閲覧制御を行う機能ではないため、この設問の条件には該当しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。IPv6の拡張ヘッダには、通信相手の認証やパケットの機密性を保護するための仕組みに関係するものがある。そのため、IPv6の通信処理に組み込まれるセキュリティ機能として、暗号化機能を実現できる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ウイルス検疫機能は、受信したファイルや通信内容を検査し、悪性と判断したデータを隔離する機能である。ウイルスの判定や隔離には専用のセキュリティソフトウェアなどが必要で、IPv6拡張ヘッダが直接提供する機能ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。情報漏えい検知機能は、送信されるデータの内容や宛先、利用者の操作などを分析し、機密情報の持出しを検知する機能である。このような内容の監視は専用の管理・防御機能が担うもので、IPv6拡張ヘッダだけでは実現できない。
学習のポイント
IPv6拡張ヘッダと、境界装置やアプリケーション側のセキュリティ機能を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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