AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成24年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アDHCP
- イIPマルチキャスト
- ウNAPT
- エVPN
解き方のヒントを見る
共有の仕組みを整理する視点
この問題では、個別に割り当てられる情報と、複数の利用者や機器で関係づけて扱われる情報を区別し、目的と影響の範囲を整理しながら各記述を読み比べてください。用語の印象だけで判断せず、誰に何が見えるかという観点を軸に考えると整理しやすくなります。
この問題で問われていること
確認する観点は、ある情報を共有して扱うことが、利用者や機器の識別、管理、通信の見え方にどの範囲で関係するかです。記述ごとの前提と影響範囲を同じ基準で比べてください。
視点
共有を考えるときは、対象となる情報の単位、利用者や機器との対応関係、管理主体、利用範囲を切り分けます。個別性と共通性、見える範囲と管理上の境界を同じ観点で確認し、用語の語感ではなく関係性を読み取ってください。
確認ポイント
- 共有される対象が何かを確認する
- 利用者や機器との対応範囲を確認する
- 管理や見え方への影響範囲を確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
一つのグローバルIPアドレスを複数ホストで共有し、同時にインターネットへ接続する仕組みはNAPTです。NAPTはアドレス変換に加えてポート番号も変換し、通信を識別する。
理由
NAPTは、内部ネットワークの複数ホストが一つのグローバルIPアドレスを共有して外部通信を行えるようにする方式です。送信元のIPアドレスだけでなくポート番号も対応付けるため、複数の通信を区別して同時利用できる。
比較
DHCPは端末へIPアドレスなどのネットワーク設定を配布する仕組みであり、IPマルチキャストは特定の複数宛先へ同じデータを送る方式です。VPNは仮想的な通信経路を構築する技術で、いずれも本問の共有方式そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。DHCPは、端末にIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどのネットワーク設定を自動配布する仕組みである。一つのグローバルIPアドレスを複数ホストで共有し、通信を識別して転送する機能を示す名称ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。IPマルチキャストは、特定のグループに参加する複数の宛先へ、同じデータを効率よく配信する通信方式である。複数ホストの外向き通信を一つのグローバルIPアドレスにまとめ、応答を振り分ける仕組みとは目的が異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。NAPTは、内部ホストのプライベートIPアドレスを一つのグローバルIPアドレスへ変換し、さらにポート番号を使って各通信を区別する。これにより、複数のホストが同じグローバルIPアドレスを使って同時にインターネットへアクセスできる。
選択肢エ
これは不正解だよ。VPNは、インターネットなどの既存ネットワーク上に仮想的な通信経路を作り、通信の保護や拠点間接続などを行う技術である。一つのグローバルIPアドレスを複数ホストで共有するためのアドレス・ポート変換方式を指すものではない。
学習のポイント
NAT系技術では、アドレス変換とポート番号による通信識別の役割を区別して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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